社説

〈社説〉 あす「学生部結成記念日」 2018年6月29日 師の構想の実現へ俊英が躍動

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師の構想の実現へ俊英が躍動

 〽我と我が友よ 広布に走れ――全国から集った1800人の俊英たちがスクラムを組みながら、決意に燃える瞳を輝かせて「広布に走れ」を歌い上げた。今月23日、東京牧口記念会館で開かれた「全国学生部代表者大会」の一幕だ。広布後継の誓いみなぎる歌声が、会場中に力強く響き渡る様子は、40年前の光景と重なる。
 1978年(昭和53年)6月30日、部結成の記念日に、東京・荒川文化会館で行われた学生部の記念幹部会の席上、「広布に走れ」は発表された。
 当時は第1次宗門事件の渦中であり、反逆者と悪侶らが学会攻撃に狂奔している時であった。
 「みんなのために、後世に残る学生部歌を作ってあげたいんだ。永遠に歌い継がれる歌を、君たちの時代に残していこうよ」
 池田先生は、共に立ち上がる地涌の学徒が後に続くことを信じて、「学生部歌」の作成に取り掛かった。広布の未来を見据え、何度も推敲を重ねた。
 「広布に走れ」の発表に友の歓喜が爆発した幹部会。誓いの歌声は幾たびも繰り返され、その回数は12回にも及んだ。
 以来40星霜――。学生部の友は師弟共戦の歌を口ずさみながら、師と共に広布のドラマをつづってきた。
 今月、男子学生部は「“先駆の陣列拡大”月間」を、女子学生部は「“勇気の励まし拡大”月間」を前進。地域やキャンパスで対話の旋風を巻き起こし、英知と幸のスクラムを大きく広げてきた。
 両月間の一つの決勝点が、池田先生の「日中国交正常化提言」発表50周年を記念して24日に開かれた「日中友好青年音楽祭」であった。提言の中で先生が託した日中友好のバトンを受け継ぎ、次なる友誼の50年を開こうと、両国の学生が「桜花縁」を大合唱。この日に向け、友は中国人留学生と交流会を開催し、草の根の友情を結んできた。
 また「日中学生意識調査」を実施し、日本人学生と中国人留学生を合わせ1万人超の声を結集。この集計結果には、多くの識者からの講評で学生部への期待の声が寄せられた。
 61年前に「夕張炭労事件」や「大阪事件」という権力の魔性との熾烈な闘争の中で、学生部は産声を上げた。結成の経緯からも、無名の民衆の幸福のために尽くし、戦う指導者に成長しゆく責務がある。
 アジアをはじめ、世界の平和へ、行動する青年の連帯を築きゆく男女学生部の使命は深く、そして大きい。