「人間の性分自体は変わらないが、信心によって、自分の性分を良い方向に生かしていくことができる。御書には『桜梅桃李の己己(ここ)の当体を改めずして無作三身と開見(かいけん)すれば……』(784 ページ)と仰せです。

シェアする

”優しさ”と”気の弱さ”は、一つの性分のあらわれ方の違いといえるだろうね。性分が”優しさ”として生かされれば長所となるし、”気の弱さ”となってあらわれれば短所となってしまう。そして、性分が常に短所となって作用すれば、それが不幸の原因にもなる。
たとえば、カッとなる性格の人は、職場でもすぐに喧嘩(けんか)をしがちだ。すると、周囲から疎(うと)んじられ、人間関係もうまくいかなくなる。場合によっては、会社を辞めることにもなりかねない。
その要因は自分の性分にあるから、どこに行っても同じようなことを繰り返してしまう」
「人間の性分自体は変わらないが、信心によって、自分の性分を良い方向に生かしていくことができる。御書には『桜梅桃李の己己(ここ)の当体を改めずして無作三身と開見(かいけん)すれば……』(784 ページ)と仰せです。

桜は桜、梅は梅、桃は桃、李は李と、それぞれがありのままの姿で、自分を最大限に生かしながら、幸福になる道を説いているのが仏法なんです。
すぐにカッとなる人というのは、情熱的で、正義感が強いということです。信心に励めば、つまらぬことでカッとなるのではなく、悪や不正を許さぬ正義の人に なる。また、誰かの言いなりになってしまう人というのは、優しさや人と調和する力がある。その長所の部分が引き出されていくんです。そうなっていくことが 人間革命なんです。

それには、具体的にどうしていけばよいのか──これが大事です」
「根本的には、唱題に励み、生命を磨き抜いていくことです。自身を見つめ、自分の問題点や生命の傾向性を自覚していくことが大切です。
たとえば、誰にでも、”不幸は人のせいだと考えてしまう””堪え性がない〟”人の意見を聞かない”等々、それぞれ欠点がある。それは自身の成長や幸福を妨げる一凶となる。
ところが、人間は、言われなければ、なかなかこの一凶に気づかない。だから、それを厳しく指摘し、切磋琢磨してくれる、先輩や友人をもつことが必要になる。
この自分の一凶と戦い、転換していく、真剣な祈りがなくてはならない。
さらに、学会活動のなかで、自分を鍛え抜いていくことです。御書には『くろがね(鉄)をよくよくきた(鍛)へばきず(疵)のあらわるるがごとし』(1083 ページ)と仰せです。
自分に負けず、一つ一つの活動に勝利していくなかに、鍛えがあり、自身の一凶に打ち勝つ人間革命の道がある。学会活動の場は、自分の生命を鍛え上げる道場です。広宣流布の使命に生きようと心を定め、自身を鍛え抜くなかに、宿命の転換もあるんです」