社説

紙面で見る 〈社説〉 御書は智慧と勇気の源泉 2018年8月2日 「青年部教学試験1級」(9月30日)に全力

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「青年部教学試験1級」(9月30日)に全力

 信心を一段と錬磨しゆく“教学の夏”が到来! 特に青年部では、来月30日に実施される「青年部教学試験1級」に向けて、全国各地で教学研さんの渦が大きく広がっている。
猛暑の中、“剣豪のごとき”求道の志で、真剣に御書をひもとく受験者を最大に応援するとともに、青年と一緒に研さんの汗を流しながら、世界最高峰の哲理を刻む有意義な機会としたい。
今回、試験の出題範囲となっているのは、「観心本尊抄」「兄弟抄」の御書2編、そして「日顕宗を破す」だ。
「観心本尊抄」は、日蓮大聖人が流罪地の佐渡で認められた重書である。明日のわが身も知れない過酷な状況の中、大聖人は法門の深義を書きとどめ、門下に託された。
同抄には、「当に知るべし此の四菩薩折伏を現ずる時は賢王と成って愚王を誡責し摂受を行ずる時は僧と成って正法を弘持す」(御書254ページ)と仰せである。
「地涌の使命」に立ち上がった民衆一人一人が主役となり、自他共の生命変革に挑みゆくことこそ、末法の広宣流布にほかならない――この誇りのまま、現実に世界広布を進めてきたのが、創価の師弟である。
また、大聖人が、門下の池上兄弟とその夫人たちへ送られた「兄弟抄」では、直面する苦難の意義について、「くろがねをよくよくきたへばきずのあらわるるがごとし」(同1083ページ)と仰せだ。
同抄を学んだある友は、「悩みが尽きないのが現実です。でも、困難があるからこそ自身の生命が鍛えられる――その確信が、さらに深まりました」と目を輝かせる。
御書は、智慧と勇気の源泉である。絶対勝利の哲学を心肝に染め抜けば、自身の生命に、崩れざる幸福の基盤を築くことができる。とりわけ、次代の広宣流布を担う創価の青年が、大聖人の破邪顕正の魂と慈悲のお心を学び深める意義は大きい。学会の永遠性を確立する上でも、重要な柱となろう。
池田先生は述べている。「仏法の真髄を探究することは、生命の大境涯を開き、縁の人々を幸福へ導く力を持つことだ。この大聖人の御精神のままの学会教学である」と。
最極の哲理によって自他共の幸福を築く、大聖人直結の誉れの正道は創価の連帯の中にこそある。この確信を胸に、広宣流布大誓堂完成5周年の「11・18」へ、青年が先頭となり、歓喜の拡大に勇み立とう。