社説

〈社説〉 15日中心に追善勤行法要 2018年7月12日 広布を開く信心が真の回向に

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7月15日は、故人の冥福を祈る「お盆」。この日を中心に(地域によっては旧盆の8月15日)、「創価学会諸精霊追善勤行法要」が全国の主要会館で営まれる。
法要は、物故者の親族や広布の同志が集い、真心こもる追善の題目を送り、故人の永遠にわたる福徳と安穏を祈念する厳粛な儀式である。
日蓮大聖人は「盂蘭盆御書」(御書1427ページ)で次のように示されている。
釈尊の十大弟子の一人で神通第一とたたえられた目連尊者も、自身の神通力では、死後に餓鬼道に堕ちた母を救うことができなかった。救うことができたのは、目連が万人成仏の法華経を信受して、自らが成仏できるようになったからである。そして、法華経信受の功徳は、三世にわたって関わる、あらゆる人の成仏を可能にする、と。
回向とは、自身が積んだ仏道修行の功徳を他者に回らし向けること。また追善とは、故人に対して、生前に積んだ功徳に追加して、遺族らが功徳を回向することを意味する。
御書の仰せから、回向は、法華経(その真髄である南無妙法蓮華経)を信じ実践する功徳によって可能であること、その功徳は自身が関わる全ての人をも包み込むことが明らかである。
生前、妙法に縁することのなかった故人についても、妙法による追善が最大の善行となるのである。
御書に「聖霊を訪う時法華経を読誦し南無妙法蓮華経と唱え奉る時・題目の光無間に至りて即身成仏せしむ」(712ページ)とある通り、妙法の祈りは、どんな生命境涯にある故人をも救うことができるのだ。
一方で、“僧侶が引導しなければ故人は成仏できない”などとする日顕宗の主張は、大聖人の仰せとは全く無関係の邪義である。“広布破壊の極悪”による追善は、かえって堕地獄の因となることを確認したい。
万人の成仏を願う仏の心のままに、末法における民衆救済の大道を開かれた大聖人。その御精神は、民衆の幸福と社会の繁栄を願って世界広布を現実のものとした創価学会に厳然と受け継がれている。
池田先生は述べている。「瞬時も離れることなく“故人と一緒に”、そして“故人の分まで”との思いで広布へ進むのだ。それを故人も一番喜んでいるに違いない」
勤行法要では、故人の冥福を真心から祈念するとともに、広布に生きる尊い使命を確認し、前進への誓いを新たにしたい。