名字の言

〈名字の言〉2023年5月1日 SFアニメの巨匠である故・松本零士氏が漫画家を夢見たのは7歳の頃。

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SFアニメの巨匠である故・松本零士氏が漫画家を夢見たのは7歳の頃。終戦間もない当時、進駐軍が捨てたゴミの中から映写機やフィルムを見つけて修復し、本場米国の映画を見ることを何よりの楽しみとした▼松本少年にとって、“ゴミの山”は“宝の山”だった。目に焼き付けた映画は、後の創作活動の財産になったという▼苦境の幼少期を過ごした氏は終生、夢を大切にした。「子供時代からの夢である『火星に行くこと』を諦めていません」と語ったのは80歳の時。夢を実現するために努力した時間は裏切らないと、若者たちに訴え続けた(『君たちは夢をどうかなえるか』PHP研究所)▼夢や目標を抱くことは人間の特権だ。“かなう・かなわない”“できる・できない”ではなく、勇気をもって一歩を踏み出す。その積み重ねは未来の宝となり、自分が努力した分、他人の努力の尊さも分かるようになる▼新年度が始まって1カ月。新たな決意で出発するも、思うようにいかず悩む人もいるだろう。池田先生は、目標に向かって進む人は「全員が勝利者」と呼びかける。「なぜならば、真の勝利とは、“最後に勝つ”ことだからです」と。青年と共に青年の心で、大いなる理想に生きる人生を貫いていきたい。(壹)