多宝会の婦人を取材した際、「長寿の秘訣は?」と聞くと、「秘訣なんてありません。努力あるのみです」ときっぱり。医師が推奨する健康法“一十百千万のすすめ”を実践しているというので、内容を教わった▼日に「一回」は、少し長めの文章を読む。「十回」は大笑い。「百回」は深呼吸。「千字」は文字を書く。「一万歩」は歩く、とのこと▼婦人は「毎日、御書を開きます」「気取らず、笑いの絶えない会合や家庭訪問に行きます」「深く息を吸って、朗々と題目をあげます」「池田先生の指導を書き写したり、川柳を詠んだり、『5年日記』をつけたり、と筆まめです」と胸を張る。「でも、日に一万歩はさすがに……」と苦笑した。それでも取材中、電話が鳴ったり、来客があったりすると、年齢を感じさせない俊敏さで家中を歩き回っていた▼かつて池田先生の提案で、学会の永遠の指針に「健康長寿の信心」が加えられた。その際、先生は「何よりも大切な『命』である。どこまでも、健康で長寿で、かけがえのない一日また一日を生き切って、無量無辺の価値を創造していくことである」と▼仏法、学会、そして師に巡り合えた感謝を胸に、日々、広布に生き抜く。そこに「健康長寿」の喜びの人生が輝いている。(城)