名字の言

〈名字の言〉2023年4月18日  全世界を統治する理想の指導者として、仏典に説かれる「転輪聖王」。

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全世界を統治する理想の指導者として、仏典に説かれる「転輪聖王」。車輪の形をした輪宝という、天から授かった武器で悪を砕き、国を治めたとされる▼輪宝の本義について、日蓮大聖人は「我らが口から発する言語音声」(新1023・全733、通解)と仰せである。現代でいえば、苦難に負けない心を武器に、対話を通して希望を広げる広布の民衆運動といえよう▼重度の肺炎で命の危機に陥った妹のため、20代で母と入会した沖縄の女性。自らも髄膜炎を患ったが、同志の励ましで病魔に立ち向かった。やがて妹に加え自身も回復し、信仰の力を実感する▼再び試練が彼女を襲ったのは、わが子の出産時。心内膜床欠損症と診断された次男が2カ月の余命宣告を受けた。不動の信心で強盛に祈る中、次男は蘇生。元気に走れるまでに成長した。この揺るぎない確信を一人また一人と語り抜き、彼女が入会に導いた友は100人以上。84歳となった今、“いよいよこれから!”と地域広布へ歩み続ける▼転輪聖王の中でも最高位の金輪聖王は、その影響力が東西南北に及んだ。世界中から慕われ、人々が集まってきたという。目の前の一人を信じ、励ましに徹する。その一念と行動は希望の万波となる。(壱)