私たち記者はたいてい質問する側だが、海外取材などでは同志から“質問攻め”になることも多い。「池田先生との出会いは?」「信心の体験は?」とともに、よく聞かれるのが「あなたは“フォーチュン・ベビー(福子)”?」▼学会員の家庭に生まれる子どもを「福子」とか「学会2世」「3世」と呼ぶことがある。日本には「6世」もいるが、新会員の多い国や地域では珍しく、親の信心に包まれて育った人の話を聞いてみたいのだという▼アメリカのある「2世」は、弘教に挑戦する中で、両親が誰の勧めで入会したのか知りたくなった。その人の元を訪れ、誰に紹介されたのかを聞く。さらにたどると、3人目は池田先生の「大阪の戦い」で入会したことが分かった。誰かの勇気のおかげで今の自分があると感じ、感謝の念が湧いたと言っていた▼海外の友からは、外国人に信心を勧められたという話もよく聞く。国や人種を超える信心の絆。それを図にすれば、地球を舞台にした壮大な“広布の系図”が浮かび上がるに違いない▼御書に「日蓮一人はじめは南無妙法蓮華経と唱へしが、二人・三人・百人と次第に唱へつたふるなり」(1360ページ)と。真心の対話は未来へ世界へ、必ずつながる。三代会長の大闘争に連なる誇りを胸に今日も前進!(献)