名字の言

〈名字の言〉 2018年4月10日

瀬戸大橋が、きょう10日で、開通30周年を迎えた。道路・鉄道併用橋としては世界最大級を誇る▼橋の建設には、いくつもの「壁」があった。例えば、海中基礎工事の現場では、秒速2メートルの急潮流があり、一日に千隻近い船が往来している。作業は「迅速に」「確実に」行わなければならない。この課題を克服するだけでも、何年にもわたって実験が行われ、失敗を繰り返しながら、新しい工法が生み出された▼瀬戸大橋の建設が初めて提案されたのは、1889年(明治22年)。香川県の政治家・大久保諶之丞が讃岐鉄道の開業式で述べている。人々を驚かせた“夢”のような大構想の実現には、実に100年の時が必要だった▼偉大な事業を完成させるためには、何が必要か。ドイツの詩人・ゲオルゲは「大胆な企てを敢行する新鮮な精神」と述べている(『ゲオルゲ全詩集』郁文堂)。大きな事業には、遭遇したことのない困難が付きもの。だからこそ、常に清新な息吹で、諦めずに何度も挑戦し抜いていくことだ▼日蓮大聖人は、仏を「大橋梁」(御書188ページ)に譬えられている。広宣流布とはいわば、「心の橋」を架けること。世界に信頼の懸け橋を築いた師の行動に連なり、日々、新しい決意で、わが地域に希望の連帯を広げよう。(澪)

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