社説

〈社説〉 あす、女子部結成記念日 2018年7月18日 誓いの友が“社会の希望”と輝く

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誓いの友が“社会の希望”と輝く

 1951年(昭和26年)7月19日、女子部結成の集いで、第2代会長の戸田城聖先生は真心を込めて語った。「これまでの女性史というものは、一口に言えば、宿命に泣く女性の歴史といってよかった。皆さんは、若くして妙法を持った女性です。もはや宿命に泣く必要はない」
99年(平成11年)に発刊された『美しき獅子の魂』は、池田先生が女性識者と編んだ初の対談集である。対談者のジュロヴァ博士は、日本女性の社会的立場が低いことに言及した後、「婦人部と女子部の会合に出席した際、自由闊達な行動と積極性に驚きました」と述懐した。その言葉に、池田先生は、他者のために無償で貢献する“社会との接触”が多いためではないかと応じた。自他共の幸福を築く使命に目覚め、清新な息吹で学会活動に励むことが、積極的で自信に満ちた女性を育む源泉となっているのだ。
「北海のジャンヌ・ダルク」と呼ばれた、北海道初代女子部長・嵐慧子さん。父の戦死、苦労続きの少女時代、そして結核との闘病。しかし、仏法に出あい、師を求める中で、充実の人生を知る。悩める友がいれば、道内のどこにでも駆け付けた。26歳で亡くなる直前まで、広布に懸ける情熱は、北極星のごとく輝く慈愛の光を放ち続けた。
池田先生は、嵐さんの十三回忌に当たり賛辞を贈った。
「嘆きの友のため、悩める隣人のため、病魔を越えて激励に歩み、学会のうず潮のなかですすんで訓練をうけた嵐さんは、広布を大願とする全ての同志の鑑といえるだろう。あなたの歩んだその栄光の道を、今はあなたの後輩たちが陸続と歩んでいることを、伝えたい」
嵐さんの思いは確かに受け継がれている。創価女子短期大学を卒業した札幌の女子部員は、閉店危機にあったリラクゼーションサロンの店長に。客が少なく、スタッフ全員から辞めたいと相談された。真剣に祈り始めた時に池田先生の指導が胸に。“まず自分が行動することだ。率先が人生を開くカギ”と。“断じて負けない”との短大時代の誓いがよみがえる。自らが誠実に接客する中、彼女の顧客が劇的に増加。離職者は一人もなく、スタッフは2倍以上に。全国1000以上の系列店から、ベスト3の店長に選ばれ、研修会で講師を務めるまでになった。
華陽の誓いを果たそうと快活に躍動する女子部員の姿は、社会の希望であり、未来だ。多くの先輩が切り開いた道を、百花咲き誇る大道へと広げゆこう。