社説

〈社説〉 各地で婦人部総会たけなわ 2018年5月20日

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人間主義を広げる草の根の対話

 5・3「創価学会母の日」制定30周年、「グループ」発足40周年を祝賀する婦人部総会が、津々浦々で開かれている。
総会を目指して、準備に励むグループ長。手紙やチラシを携えて地域への声掛けに走る友。“参加者を明るく迎えよう”と、設営に汗を流す会場提供者。日頃の感謝をそっとプレゼントに託す壮年部、大成功を祈る男女青年部……。
一つ一つの総会が、そうした真心の結晶である。
本紙でも連日、にぎやかな総会の様子を紹介。折り紙、アクセサリー作り、歌や踊りなど、各地で工夫を凝らした企画が行われている。九州のある婦人部員は、総会に参加する中で学会理解を深め、2年前に入会。今年は“もてなす側”となって、準備に奔走した。
少人数のグループ単位で開かれる婦人部総会は、互いに顔の見える距離で、心を通い合わせる交流の場。飾らない、“ありのまま”の学会に触れてもらうこと自体が、温かな創価の世界を雄弁に物語ることになろう。
現代は、インターネットの普及や生活スタイルの多様化により、“向こう三軒両隣”の付き合いすら持たない人もいる。こうした時代における婦人部総会の取り組みを、危機管理アドバイザーの国崎信江さんはこう評価する。「創価学会員だけではなく、近隣という、より身近な方々同士で声を掛け合い集まる――このこと自体が、人間関係の希薄化などが憂慮されている現代において、本当に大切なことだと思います」と。
幸福感に関する研究でも、近年、人々の幸福に寄与する要因として「社会的つながり」に注目が集まる。心を開ける友人、知人が身近にいる人は、人生の幸福も深まるものだ。
その点で、日常的に顔を合わせ、語り合う学会活動は、信頼を育み、互いを支え合う絆をつくる最良の場。その根本が、一人に寄り添う対話である。
米・エマソン協会元会長のサーラ・ワイダー博士は、対話とは「聞く力」「分かち合う力」であり、「皆が互いの意見や発言に興味を示し、何でも言い合える空間」をつくり出すのが、対話に不可欠であると語る。そして、そうした対話の先頭を行くのが、婦人部であるとたたえている(本紙5月4日付)。
人々を結ぶ、草の根の婦人部の連帯――この母たちありて、創価の人間主義は世界に広がった。深い感謝とともに、各地の婦人部総会の大成功へ、真心のエールを送りたい。