社説

〈社説〉「新・人間革命」執筆25年 2018年8月5日 起稿の地でも活発に研さん運動

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起稿の地でも活発に研さん運動

 「平和ほど、尊きものはない。平和ほど、幸福なものはない。平和こそ、人類の進むべき、根本の第一歩であらねばならない」
小説『新・人間革命』の冒頭の一節である。あす6日、その起稿から25年の佳節を刻む。
池田先生は「あえて言えば、それは、『原爆の日』に、みずからに下した、平和への闘争宣言であった」とつづられているように、この25年間、世界広布の激務を縫い、生命を削る思いで筆を執ってきた。連載回数は昨日で6440回。「日本一」を更新し続けながら、学会の平和運動の原点といえる、戸田先生の「原水爆禁止宣言」の日、9月8日の完結に向け、総仕上げの時を迎えている。その偉業に、深い感謝の念が込み上げてならない。
「できることなら、全同志の皆さま、お一人お一人にあてて、感謝と励ましの手紙を差し上げたい。しかし、身は一つである。そこで、毎日、手紙をつづる思いで、小説『新・人間革命』の執筆に取り組んでいる」と先生は真情を述べる。この“手紙”を、人生の羅針盤として、前進してきた読者も多いだろう。
起稿の地である長野県では、現在、小説『新・人間革命』を研さんする「創価信濃大学校」が活発に行われている。その前身の「信濃大学校」は、1977年、全国に先駆けて小説『人間革命』を研さんするグループとして開校された。
以来、5万人を超える人材を輩出。毎月、1巻ずつ熟読し合う中、学会の歴史、師弟の精神を学び、信心の深化を図ってきた。
現在の「創価信濃大学校」は第7期。新会員や新たな活動者、約5000人が県内各地に集い、感動や決意を語り合い、前進の原動力としている。
あるブロック長は、小説に描かれる師弟の峻厳なドラマに触れ、「全30巻を読み終えた時、どれだけ成長できたかが勝負」と誓った。唱題を重ね、勇気の対話に挑戦し、自身の限界を破る本紙の購読推進を達成。5人の新たな読者も誕生するなど、着実に共感の輪を広げている。
3年前に入会した女子部の部長は、月々の研さんを通し弘教を決意。白蓮グループの同志と励まし合いながら、本年3月、幸福を願い続けてきた父親を入会に導いた。
「現在から未来へ、いかにして前進と向上、成長と発展の道を開いていくか。そこから人間革命のドラマが始まる」と池田先生。日々、小説『新・人間革命』を熟読し、“自分革命”の節を刻む夏にしたい。