社説

〈社説〉 男子部の結成記念日 2018年7月11日 師の構想を実現する弟子の集い

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師の構想を実現する弟子の集い

 「今日、ここに集まられた諸君のなかから、必ずや次の創価学会会長が現れるであろう。必ずや、私は、このなかにおられることを信ずるのであります。その方に、私は深く最敬礼をしてお祝い申し上げたい」
1951年(昭和26年)7月11日、西神田の学会本部で行われた男子部結成式で、戸田先生は開口一番、こう訴えた。会場にいた約180人の誰もが、予想しなかった大宣言だった。
この時、池田先生は23歳。現在のヤング男子部の世代だった。後年、当時の心境を、このように記している。「(戸田)先生の一言一句を、私は全生命で受け切った」「それは、師匠と弟子が心を一つに広宣流布の大願を立てる『師弟共戦』の大宣言」であったと。
そこには、師匠と「同じ責任」を担って立つ覚悟を決めた一人の青年がいた。その青年は、師の心を我が心とし、率先して行動していく中で、遠大なる未来の道を一歩一歩、切り開いていくのである。
1年半後の53年(同28年)1月。男子部の第1部隊長に就任した池田先生は、1年で、3倍の拡大を果たした。この時、先生は、文京支部長代理を兼務し、戸田先生の会社の営業部長も任されていた。その中で成し遂げた拡大の歴史である。
ある友が、なぜ、それだけ多忙な中、圧倒的な結果を示すことができるのかを尋ねた。先生の答えは明快だった。「戸田先生の構想を破綻させるような弟子には、絶対にならないと心に決めているからです」
そこに、自ら願い、誓う、「誓願」の弟子の姿があった。受け身の姿勢など、みじんもなかった。「広布のため、師の構想を断じて実現してみせる!」との師弟不二の魂が、赤々と燃えていた。これこそ、いつの時代も変わることのない学会男子部の精神である。
第1部隊長時代、先生が示した勝利の要諦とは何か。それは、「目標を明確にする」こと。そして、一人を大切にし、励ますために、訪問・激励に走り抜くこと。さらに、御書を共に研さんし、信心の確信を深めていくことだった。
御書には、「一人を手本として一切衆生平等」(564ページ)と仰せである。全ての人が等しく尊極の仏性をもった“使命の人材”なのである。
目の前にいる“一人の友”の可能性を信じ、その開花を祈りに祈り、粘り強く励ましを送る。そこから、広布の未来は開かれていく。