名字の言

〈名字の言〉 2018年5月21日  プロバスケットボールBリーグ2部の秋田ノーザンハピネッツが今季、

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プロバスケットボールBリーグ2部の秋田ノーザンハピネッツが今季、9割を超える圧倒的な勝率で1部リーグ(B1)への返り咲きを決めた▼躍進の秘密は新任ヘッドコーチによる戦術の変更にあった。それは“ボールを持つ相手にコート全面において密着する”という攻撃的な守備を敷くこと。終始、圧力をかけ続けなければならないので体力の消耗は激しいが、12人の登録選手を総動員すれば終盤まで足が止まることはない▼ヘッドコーチが最も大切にするのは「チームとして戦うこと」。主力選手だけではなく全員が主体者の自覚に立つ。「選手たちは常に100%の力を発揮できている」という▼池田先生の小説『フィールドにそよぐ風』の中で、主人公の恩師が教え子に問う場面がある。同じ戦力の軍勢AとBが、2回にわたり戦う。A軍は全員が続けて2回参戦。B軍は半数ずつに分かれて迎え撃つ。さて、勝つのはどちらか――正解はA軍。なぜなら、常に全員が戦うA軍に対し、B軍はいつも半数の兵士が休んでいるからだ。「戦いでは“遊び”のあるほうが負ける」と▼創価のスクラムにもまた、脇役は一人もいない。それぞれが主体者の自覚で立ち上がり、秘められた力を発揮すれば、広布の前進は大きく加速していく。(開)