名字の言

〈名字の言〉 2018年5月5日  日本・米国・中国・韓国の「高校生の心と体の健康に関する意識調査報告書」が先日、発表された

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日本・米国・中国・韓国の「高校生の心と体の健康に関する意識調査報告書」が先日、発表された(国立青少年教育振興機構)。それによると「私は価値のある人間だと思う」と答えたのは日本の44・9%に対し、他国は全て80%以上。日本の自己肯定感の低さが際立つ▼明治大学の齋藤孝教授は、自己肯定感を高めるには周囲が「『ほめコメント』の総量を増やすべき」と訴える。さらに「人をほめて伸ばすことで、自分も成長できる」とも▼氏が大学の授業で行う“ほめほめゲーム”。約60人の学生が発表した後、互いに「何でもいいから、ひと言ずつほめていく」。学生からは「気分が高揚する」と好評で、授業の雰囲気は格段に明るくなったという(『ほめる力』ちくま文庫)▼褒めるには、相手に関心を持ち、良い部分を見つけ出す努力が必要だ。失敗した場合でも過程をたたえるなど、褒める側の力も試される。齋藤氏も「ほめるとは、価値の発見」と指摘する▼日蓮大聖人は「あまりに人が自分を褒める時は、どのような困難でも耐えていこうとする心が出てくる」(御書1359ページ、通解)と。きょうは「創価学会後継者の日」。未来っ子たちは、無限の可能性があるというだけで褒めるに値する。たたえ励まし、共に成長する日々を。(誼)