「困難の時にこそ、真の友が分かる」という中国の言葉がある。中華全国青年連合会の代表団と北海道青年部による友好の集い(23日)の席上、来賓の張玉萍駐札幌副総領事が、この言葉を引用してあいさつした▼「この数年、中日関係には困難や曲折がありました」「そうした状況でも、創価学会は信念を曲げず、友好交流の事業を続け、両国の発展と関係改善に、貴重な貢献をしてこられました」と▼激しい反日デモが続いた2012年、日中関係が「良好だと思わない」と答えた人は、過去最高の92・8%に(内閣府「外交に関する世論調査」)。交流行事の延期や中止が相次ぐ中、同年も翌年も、学会は交流団を中国へ派遣した▼50年前、池田先生が日中国交正常化提言を発表したのも、中国が国連加盟を認められず、文化大革命の影響もあって孤立していた時である。提言は“左寄り”“外交の障害”などと非難されたが、「それは、もとより覚悟のうえであった」と後に先生は述べている。「審判を下すのは、後世の歴史である」と▼相手を信じ抜いて築いた友情は、時とともに輝きを増す。先日、李克強首相も書にしたためたように。「金橋永固 風範長存」――金の橋は永遠に堅固にして(先生の)風格は永久に不滅である。(鉄)