社説

〈社説〉 広がる教学研さんの渦 2018年5月28日 「幸福学」を共に学び、語ろう

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 6月17日に実施される「教学部任用試験(仏法入門)」まで3週間を切った。各地で活発に勉強会が開催されるなど、教学研さんの渦が広がっている。
 学習に際しては、SOKAチャンネルVOD(ビデオ・オン・デマンド)の教学講座「任用試験(仏法入門)のために」等も活用しながら、受験者と共に学び、理解を深めていきたい。
 任用試験をはじめとした教学試験は、世界約60カ国・地域で行われている。海外だけで、毎年平均、約16万人が挑戦しており、日蓮大聖人の仏法や創価学会の哲学を、世界中の同志が学んでいる。とりわけ、青年の教学研さんが活発である。なぜ、世界の青年が仏法を求めているのか――。
 まず、仏法が、一人の人間の尊厳性を徹底的に示した宗教であるという点だ。仏教には、絶対者となる神はいない。一人の人間が主人公となる宗教であるということに、多くの青年が感動している。
 また、いかなる人も仏と等しい尊極な存在であるとする、「仏法の人間主義」の哲学への共感もある。逆境に直面しても、自分自身の内なる可能性を開けば、乗り越えられない苦難はないという「絶対の確信」を、一人一人が深めている。
 さらには、現実生活や人生の中で、「人間の強さ」を示している学会員の存在も大きい。偉大な師匠と共に、「自他共の幸福」を願い、一人一人と誠実の対話を繰り広げるメンバーの姿に触れ、仏法が力ある宗教であると実感。さらに深く知りたいと思うようになるという。
 実際に教学を研さんし、確信を深めた同志は、喜びに燃えて友人に仏法を語っている。「行学の二道をはげみ候べし、行学たへなば仏法はあるべからず」(御書1361ページ)との仰せのままに、行学の二道に徹する中で、世界広布は大きなうねりとなって広がっているのだ。
 池田先生はつづっている。
 「御書には、いかなる人生の宿命にも立ち向かう勇気が漲っている。いかなる悲嘆の人をも蘇生させずにはおかぬ慈悲が溢れている。いかなる時代の試練も打開しゆく智慧が輝き光っている。創価家族が皆で取り組んでいる教学部任用試験は、この最極の『幸福学』への入門といってよい」(「大白蓮華」2016年10月号、巻頭言)
 任用試験を通して、一人一人が信心の確信を深めるとともに、勇んで友人との対話に挑戦していきたい。