
池田先生ご指導


あれもこれもと間口を広げ、それを一気に解決しようとするから、悩みに押しつぶされる。たった今の、自分の悩みにマトを定めて、一つ一つ力の限りぶつかっていけばよい。まず「一つ」に挑む。それが数多くの悩みを連鎖的に解く鍵となる。

一人一人にとり、もっとも自分に身近なはずの心が、じつは得体の知れない怪物である。八億四千念という無数の心がわずか一日の間に揺れ動いているとすれば、

組織が盛り上がらないと言った私に対し、先輩は一言「君の信心の一念が盛り上がればいいのだよ」と、

いわば、一つの大きな抵抗力や束縛をもって迫ってくる場といえる。その場において、妙法の功力を実証することは、それだけ仏界の生命力の発現を要するわけだ。

仏界、菩薩界、梵天、帝釈等の善の生命は唱題によってその輝きを増し、どんどん威光勢力を広げていく。我が小宇宙の中の大日天も、大月天も燦然と大光を放って生命の闇を晴らす。

嫉妬するということは、実は、相手のほうが優れていることに、ひそかに気づいているから。

御本尊を持ち、踊躍歓喜して法の如く修行するならば、前世の余罪の残った罪が太陽の光にあたった露のように一時に滅尽する。久遠以来の宿業は一時に滅尽する。

大宇宙には「リズム」がある。個々の生命のどんなリズムも、大宇宙のリズムと響き合っている。生きているということは、大宇宙と、
