【御書本文】
人に物をほどこせば我が身のたすけとなる、譬へば人のために火をともせば我がまへあきらかなるがごとし、悪をつくるものをやしなへば命をますゆへに気ながし、色をますゆへに眼にひかりあり、力をますゆへにあしはやくてきく、かるがゆへに食をあたへたる人かへりていろもなく気もゆわく力もなきほうをうるなり(食物三徳御書p1598)
【通解】
人に物を施せば我が身を助けることになる。例えば人のために灯をともしてやれば、自分の前も明るくなるようなものである。悪を為すものに物を施すならば、その悪人は生命力を増すゆえに、生気が長くなり、色を増すゆえに目に光が宿り、悪の力が強くなるために足が早く、手がよくきくようになる。そのために食を施した人はかえって色を失い、生気も弱くなり、力もなくなるという報いを受けるのである。
【先生の指導から】
たとえ病弱であっても、広布のために働こう、同志のために戦おうとの強い一念があれば、限りなく生命力がわいてくる。心身ともに、健康の方へ向かっていくことは、間違いない。
広宣流布のために苦労している皆さま方である。だれが見ていなくとも、仏が見逃すわけがない。三世十方の仏菩薩が見つめている。だれが知らなくとも、無量無辺の諸天善神が、ほめ讃え、守ってくれる。
「功徳は、われにあり」─そう自分が自分で決めて、使命を果たしていくのが仏法である。