【御書本文】
心あらん人人は我等が為にと思食すべし、若し恩を知り心有る人人は二当らん杖には一は替わるべき事ぞかし、さこそ無からめ還って怨をなしなんどせらるる事は心得ず候(弥三郎殿御返事p1450 n2084)
【通解】
心ある人々は、(大聖人が大難を一身に受けていることは)「私たちのためである」と思うべきである。もし「恩」を知り、心ある人々であるならば、(大聖人が)二回、杖で打たれるならば、そのうち一回は代わって受けるべきではないだろうか。
それもしないどころか、反対に、(大恩ある大聖人に)怨をなそうなどとされるとは、まったく、どうしたわけであろうか。
【先生の指導から】
広宣流布へ進む人には、必ず難が競い起こる。その時、決してわが身を惜しまず、妙法に生ききる人に、無上の幸福の道が開かれる。ゆえに御本仏は、どんなことがあっても、決してこの信心から離れてはならないと、繰り返し教えておられるのである。