本日の御書

本日の御書 とにかくに死は一定なり、其の時のなげきはたうじのごとし、をなじくはかりにも法華経のゆへに命をすてよ、つゆを大海にあつらへちりを大地にうづむとをもへ (上野殿御返事p1561)

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【御書本文】
とにかくに死は一定なり、其の時のなげきはたうじのごとし、をなじくはかりにも法華経のゆへに命をすてよ、つゆを大海にあつらへちりを大地にうづむとをもへ
(上野殿御返事p1561)

【通解】
ともかく、死は必ず訪れるものなのである。そのときの嘆きは、現在の苦しみと同じなのである。 同じく死ぬのであるならば、かりにも法華経のために命を捧げなさい。それこそ、あたかも露を大海に入れ、塵を大地に埋めるようなものであると思いなさい。

【先生の指導から】
妙法とは、「不思議の法」である。絶対に無駄はない。すべてに意味がある。ゆえに、何があろうとも、きれいな心、誠実の心で、師弟不二の仏法に徹しぬいた人間が勝つのだ。
邪道は滅ぶ。正しい道を歩みぬいた人が、最後は必ず勝利者となる。
私の青春の姿は、一見すれば、貧しく、みじめであったかもしれない。先生のもとで、給料もなしで働いた。真冬でもシャツ一枚というときもあった。
行きたかった大学も断念せざるをえなかった。「そのかわり、私が君にぜんぶ教えてあげるから」と、先生は、約十年間、毎朝のように、万般の学問を個人教授してくださったのである。日曜日には、ご自宅に招いてくださり、勉強の合間に、「大作、おなかがすいただろう」と、手作りの料理を食べさせてくださった。
すべてが先生と私だけの忘れ得ぬ”生命の劇”である。