【御書本文】
題目を唱え奉る音は十方世界にとずかずと云う所なし、我等が小音なれども、題目の大音に入れて唱え奉る間、一大三千界にいたらざる所なし、譬えば小音なれども貝に入れて吹く時遠く響くが如く、手の音はわずかなれども鼓を打つに遠く響くが如し、一念三千の大事の法門是なり(御講聞書p808 n1121)
【通解】
題目を唱え奉る音声は、十方の世界に届かない所はない。我々の小さな声でも、題目という「大音」に入れて唱え奉るゆえに、大宇宙の中で到達しない所はない。たとえば小さな音でも、ほら貝に入れて吹く時、遠くまで響くようなものである。また手の音はわずかでも、鼓を打てば遠くまで響くようなものである。一念三千の大事の法門とはこれである。
【先生の指導から】
仏法は「声仏事を為す」と説く。声が「仏の仕事」をする。広宣流布は声の力で進むのである。
声にもいろいろある─温かな声。冷たい声。嫌な声。感じのいい声。
声ひとつ、話し方ひとつで、心を通わせ、信頼を結んでいける。
どうかリーダーの皆さんは、声を聞いたら、皆がほっとする。元気になる。心が明るくなる─そう言われるような、人に勇気と希望を与える声であっていただきたい。
妙法の音声には、広大無辺の力がある。(中略)
一人の祈り、一念も、「題目の音声」にこめれば宇宙全体に響き渡る。信心の動は全宇宙の仏・菩薩をも動かし、幸福の方向へ、勝利の方向へともっていける。題目の大音声に勝る力はないのである。