名字の言

名字の言〉 2018年10月15日  球団史上初のリーグ3連覇を果たし、日本一を目指す広島カープ。

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球団史上初のリーグ3連覇を果たし、日本一を目指す広島カープ。低迷続きだった同球団がなぜ強くなったのか。前監督・野村謙二郎氏の功績を挙げる人は多い▼現役時代は2000安打を放ち、脚光を浴びた同氏だが監督になると大違い。それまでの知識や経験が通じない。だから、壁にぶつかるたびにプライドを捨て、自分の常識を捨てた。思いをぶつけるのではなく、選手一人一人の力を引き出すことに徹した。強いチームに進化した時、一番進化したのは自分だった。氏は言う。「どんな状況下でも、どんな年齢でも、人間は変わっていくことができる」――それが「監督人生で学んだ一番大きな財産」と(『変わるしかなかった。』KKベストセラーズ)▼仏法が説く「動執生疑」。小さな枠に執着する人の心を揺り動かし、疑いを生じさせる。そこから、より高い次元へ目を開かせる「変革の原理」だ▼誰しも自分一人では、なかなか変われない。“過去の成功”へのこだわりが、“未来の成長”を妨げている場合もある。ゆえに、何でも語らい、互いを高め合う友の連帯が大切だ▼時代も環境も動く。“今までこうだった”というマンネリは通用しない。いざ創立90周年へ。自らを刷新する決意と行動で「創価勝利」の上げ潮を築こう!(実)