名字の言

〈名字の言〉 2018年10月12日  ブラジルの世界的音楽家であるアマラウ・ビエイラ氏の民音公演「ピアノリサイタル」が好評だ。

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ブラジルの世界的音楽家であるアマラウ・ビエイラ氏の民音公演「ピアノリサイタル」が好評だ。民音創立者・池田先生への献呈曲「90 Springs――世界平和への詩」が反響を呼んでいる▼氏が手掛けた先生への献呈曲は、これで17作品となる。曲に込めた思いを聞く中で、氏は「実は池田先生への献呈曲の全てに、同じ“あるもの”を入れています」と明かした。それは音ですか、それともリズムですか?――聞いてみると、氏は「私と先生との“秘密”です。探してみてください」と笑みを浮かべた▼数日間、何度も献呈曲を聞いた。すると、1拍に三つの音を刻むなどする「三連符」が随所にあることに気付いた。氏に再会した折、率直に尋ねると、「その通りです! この三連符に“創価三代の師弟”の意義を込めているのです」と満面の笑みで教えてくれた▼氏が初めて先生に献呈曲を贈ったのは27年前。氏の創作活動は、曲想を練り上げ、音符を書いては消す作業を何カ月も繰り返すという。その楽曲一つ一つに、人知れず“師弟の心”を吹き込んできたのだ▼誰に言われたわけでもない。ただ自身が決めた道を、敢然と歩み抜く。美しく、壮大な献呈曲に耳を傾けながら、誓いに生きる人生の素晴らしさをかみ締めた。(湧)