社説

〈社説〉 10月1日は「学術部の日」 2018年9月28日 真の知性光る“創価の普賢菩薩”

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真の知性光る“創価の普賢菩薩”

 近年、AI(人工知能)が注目されている。人間のように自ら学習・思考・分析を行うように見えるAIは、私たちの生活を大きく向上させる可能性を秘めている。一方で、AIの発達に伴って人々の仕事が奪われるなど、負の影響を懸念する声も少なくない。
 本紙で連載中の「現代と仏法」の中で、学術部のあるリーダーは、“AIの経済的価値ばかりが議論されており、社会的価値を創造する視点に基づいた議論が欠けている”と指摘する。新しい技術を正しく生かすためには、「何のため」との目的観や、「真の幸福とは何か」といった哲学が重要となる。こうした価値判断の基準を示し、価値創造の人格を育む力となるのが仏法であろう。
 10月1日は「学術部の日」。各分野の学術研究の場に身を置き、信心根本に、新たな課題と日々向き合っているのが同部の友である。
 池田先生は、学術部の同志を“創価の普賢菩薩”とたたえてきた。普賢菩薩は、“普く賢い”智慧を用いて、釈尊滅後に法華経の行者を守護するとの誓いを立てた菩薩である。
 専門分野で知性を磨きながら、学会活動にも全力で挑む。各地の仏法セミナーなどで講師を務める人もいる。深い学識と仏法理解に裏打ちされた学術部の友の発言は、千鈞の重みを持って、同志に確信と希望の光を送る。その振る舞いは、智慧の力で広布を推進しゆく普賢菩薩の姿そのものといえよう。
 ある学術部のリーダーは、自らの姿が学会への理解につながるとの自覚で、大学の要職を歴任しながら研究にも一歩も引かず挑戦。早朝に起床して机に向かうなど、工夫を重ねてきた。
 これまでに著書8冊を刊行。12人の研究者と共同で進める研究が、独創的・先駆的な研究として文部科学省から高い評価を得た。また、多くの人に仏法対話を重ねる中で、本年、友人を入会に導くことができた。
 かつて池田先生は、学術部の友に次のメッセージを贈った。
 「それぞれの学術分野における博士と光り輝くとともに、仏法の本懐である『人の振舞の博士』として、また民衆に励ましを贈る『幸福の博士』として、さらに向かう所、行く所、希望と勇気を広げゆく『勝利の博士』として、歴史を飾っていってください」
 毀誉褒貶の風に惑わされず、わが使命の舞台で「人間主義の博士」として輝くことこそ、無上の誉れだ。妙法の学術者たちに心からのエールを送りたい。