社説

〈社説〉あす「牙城会の日」 2018年8月31日 君よ地域と社会の勝利王と光れ

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君よ地域と社会の勝利王と光れ

 猛暑の中、弘教・拡大の8月を越え、あす9月1日は「牙城会の日」を迎える。1963年(昭和38年)の同日、東京・信濃町に、広宣流布の城である学会本部が落成。76年、学会厳護の意義をとどめ、この日が、青年部の人材育成グループである牙城会の日と定められた。
池田大作先生は、かつて牙城会に呼び掛けた。
「牙城会の諸君は、私に代わって、私と同じ心で、大切な、大切な全国の同志のために、また全国の宝城ともいうべき会館を無事安穏ならしめるために、常に油断なく、常に厳しく細心の心の目をもって悪を見破ってもらいたい」(随筆「新・人間革命」)
私と同じ心で――そこには、大きく二つの観点があろう。
一つは、いかなる時も、師匠を手本として“正しい信心”に励むということである。
先生は自らの行動で、牙城会に、あるべき信心の姿勢を示し続けてこられた。小説『新・人間革命』「厳護」の章には、76年の晩秋の夜、山本伸一会長が懐中電灯を持ち、牙城会メンバーと共に、学会本部の周辺を点検して回る場面がつづられている。戸締まりや不審物の有無などを点検しながら、伸一は語る。
「注意力というのは、一念によって決まる。“事故につながりそうなことを、絶対に見落とすものか”という、責任感に裏打ちされた祈りが大事なんだ。その祈りによって、己心の諸仏諸天が働き、注意力を高め、智慧を湧かせていくからだ」
もう一つは、師匠の戦いを継承し、次代における学会建設、社会建設の主体者として立つということだ。先生は牙城会指導集の「巻頭の辞」に、「あらゆる人の生命に仏性を見いだし、その尊厳を輝かせゆく仏法の人間主義が、若き創価の世界市民の連帯によって時代精神へ高まる時、人類史は音を立てて、平和と共生へ転換しゆくことを、私は確信してやまない」とつづった。
また、先生は牙城会に、「地域と社会の勝利王たれ」との指針を贈っている。自らの成長をもって、地域社会に貢献しゆく牙城会の使命を確認したい。
会館の任務を通して自身の心を鍛え上げる牙城会の陣列は、今や韓国、アメリカ、ブラジルなどをはじめ、世界にも広がっている。広宣流布大誓堂完成5周年の「11・18」へ――それぞれの地で学会厳護に尽くす牙城会メンバーに感謝しつつ、さらなる拡大の9月を、わが地域の会館からスタートしよう。