社説

〈社説〉 きょう「婦人部の日」 2018年6月10日 地域の希望と光る友に最敬礼を

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 きょうは「婦人部の日」。1951年(昭和26年)のこの日、第2代会長・戸田城聖先生のもとに代表52人が集い、婦人部の歴史は始まった。
 当時は終戦から6年。戦後の困窮が続き、多くの人々が苦しんでいた。その中で、戸田先生は「母が皆、幸せになった時に、本当の平和な世界となる」と、各部に先駆け、婦人部を結成したのである。結成から67年。婦人部は、名実共に世界一の女性スクラムとなった。
 本紙の信仰体験のページでは、婦人部員の“宿命”を“使命”に変えた数々のドラマが、毎日のように紙面を飾る。そこには必ず、同志に寄り添う地域の連帯と、一人一人に希望と勇気を送る池田大作先生の励ましがある。
 先月を中心に、列島の津々浦々で「婦人部総会」が、にぎやかに行われた。
 グループという一番小さな単位で、「全員が主役」となっての集い。「無縁社会」「人間関係の希薄化」が憂慮される昨今、近隣や友人たちと、草の根の語らいを広げる意義は計り知れない。
 「創価の太陽」たる婦人部の友情を広げる誠実な行動。心を開く真心の言葉。希望を送る笑顔の励まし――地域において、創価の女性の活躍が、今ほど求められている時代はない。
 インドのバラティ・ムカジー博士は、池田先生との対談集の中で、女性の「特質」について語っている。
 「生まれつき、生命、心、精神の価値を大切にする資質と、何より、個人や家庭を慈しむ気持ちを備えた女性は、それらによって人間性をより高みへと導き、永遠の平和を育んでいく」
 「一家の太陽」として家庭や職場で奮闘し、「地域の太陽」として広布を開く婦人部の友。青年部にも常に心を配り、励ますことを忘れない。どれほどの同志が、創価の母たちの笑顔と祈りに包まれて、前を向く力をもらったことか。「婦人部の日」のきょう、皆で、あらためて最敬礼したい。
 池田先生は「大白蓮華」5月号の巻頭言につづっている。
 「婦人部あればこそ、学会家族は明るく温かい。婦人部あればこそ、広宣流布は限りなく進む。婦人部あればこそ、令法久住は行き詰まらない」と。
 婦人部の前進は、創価学会の前進そのものといえよう。広布の母たちは、きょうもまた、各地で対話の花、友情の花を咲かせている。