「きょうの出会いは、一生涯忘れません」――池田先生に対するブラジル・パライバ連邦大学の名誉博士号授与式の翌14日、同大学の女性総長であるマルガレッチ・デ・ファチマ・フォルミガ・メロ・ジニス氏が、東京・信濃町の創価世界女性会館を訪れた▼総長が会館に足を踏み入れると、黄・青・緑の“ブラジルカラー”の衣装を着た婦人部・白ゆり合唱団らが歓迎。「母」と“ブラジル第二の国歌”である「アザ・ブランカ(白い翼)」の歌に、体を揺らしてリズムを取る総長の目には涙が光っていた。歌が終わるや団員のもとへ歩み寄り、一人一人を抱擁しながら感謝を伝えていた▼約4万人の学生数を誇る同大学だが、総長は「一人の成長に貢献することこそ、教育者としての最大の幸福」と、学生たちとの対話を心掛けているという。「どんなに忙しくても、やるべきことをなす時間は必ずあります」と、笑顔で語った▼「一人」の成長と幸福を祈り、「一人」に慈愛と励ましを送る――この「教育の心」は、創価の女性の心と深く響き合う▼国や文化が異なろうと、「一人を大切に」という心は瞬時に通じ合う。総長と婦人部との懇談会は終始、和気あいあいとした雰囲気。まるで朗らかな“婦人部総会”のようだった。(湧)