座談会

〈座談会 師弟誓願の大行進〉36 「新・人間革命」30巻〈上〉が発刊へ 世界の同志と共に広布後継の道を!

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組織を利用した「商売」は厳禁
〈出席者〉
原田会長
長谷川理事長
永石婦人部長
竹岡青年部長
伊藤女子部長

 伊藤 このたび、「韓国青年友好交流団」として、韓国を訪問しました。支えてくださった全ての皆さまに心から感謝いたします。

竹岡 この5月は、池田先生の韓国本部への初訪問から20周年です。今回、韓国の同志と触れ合う中で、先生が各国に築かれてきた世界広布の基盤は、韓国でも強固に発展していると、あらためて感じました。どの地でも、同志の方々は、師匠への熱い求道心を燃やし、広布への強い責任感に立っていました。その姿に、信心を学びました。

原田 本当に、ご苦労さまでした。日本の青年部の皆さんにとっても、世界宗教として飛翔する創価学会の使命を再確認する機会になったと確信します。この経験を生かし、皆さんが世界広布の先頭を走りゆくことを期待しています。

創価学会仏の意義

 長谷川 さて、小説『新・人間革命』第30巻の上巻の予約が、全国の書店やSOKAオンラインストアなどで始まっています。

永石 師弟共戦の日である「7・3」を記念して、6月21日に発売されます。聖教新聞の2017年1月1日付から始まった「大山」の章をはじめ、「雌伏」「雄飛」「暁鐘(前半)」の章が収録されます。

原田 障魔の嵐が吹き荒れる中、池田先生の大激闘によって、広布の道は開かれました。「大山」の章には、第3代会長を辞任された際の心境が描かれており、「弟子のために道を開くのが師である。そして、その師が開いた道を大きく広げ、延ばしていってこそ、真の弟子なのである。この広布の継承のなかに真実の師弟がある」と書かれています。

竹岡 この章には、「創価学会会則」の前文にも記されている「創価学会仏」の意義も描かれています。

原田 かつて戸田先生は、「学会は、この末法にあって、これだけ大勢の人に法を弘め、救済してきた。未来の経典には、『創価学会仏』という名が厳然と記されるのだよ」と語られました。

長谷川 法華経の不軽品には、「威音王仏」という名前の仏が登場します。この仏は、一人を指すのではなく、最初の威音王仏の入滅後、次に現れた仏も「威音王仏」といいました。

原田 法華経に、「是くの如く次第に二万億の仏有し、皆同一の号なり」(法華経556ページ)と記されています。「二万億の仏」が皆、同じ「威音王仏」という名前で、長遠なる歳月にわたり、衆生を救済してきたと説かれているのです。

長谷川 そこで戸田先生は、「これは、威音王仏の名を冠した『組織』『和合僧団』とはいえまいか」と洞察されます。その点を、池田先生も、「個人の今世の寿命は限られている。しかし、広宣流布に戦う根本精神が師匠から弟子へと脈々と受け継がれ、一つの組織体として活動し続けるならば、それは、民衆を救済し続ける恒久的な仏の生命力をもつことになる」とつづられています。

原田 つまり、「創価学会仏」とは、初代会長・牧口先生、第2代会長・戸田先生、第3代会長・池田先生という師弟に連なり、広宣流布の大誓願の使命に生きる、同志のスクラムであり、地涌の菩薩の集いなのです。「創価学会仏」であればこそ、私たちは、永遠の後継の流れをつくり、広宣流布の大使命を果たし続けていかねばなりません。

伊藤 また、「雌伏」の章では、功労者宅を訪問する模様が描かれ、さらに、広宣流布を目指す上での最第一の鉄則は、「金剛不壊の異体同心の団結」であることが強調されています。

永石 そして、池田先生を求め、四国から船で神奈川にやってきた同志の様子などもつづられています。

竹岡 さらには、第5次訪中からの帰途、長崎、福岡、大阪、愛知、岐阜など各地を回って、反転攻勢の戦いを開始し、新たな広布の「雄飛」を果たしていく様子も記されています。

原田 「雌伏」の章に、「私は、世界の同志が、また、広宣流布のバトンを受け継ぐ後世の人たちが、創価の師弟の道をまっすぐに歩み通していけるように、小説『人間革命』を書き残している」とあります。私たちは徹底して、“師弟の一書”を学び、広布の道を走っていきたい。

「金銭貸借」も禁止

 長谷川 最後に、金銭トラブルについての注意です。それは、いわゆる、“マルチ商法”と呼ばれるものです。“簡単に高収入が得られる”などという、甘い話には警戒してください。特に、高齢の女性の方は気を付けてください。

原田 言うまでもなく、学会の組織は、広宣流布のためにあります。一人一人が、信心の向上を図り、自他共の幸福を実現していくための組織です。したがって、「組織を利用した商売」は厳禁です。「戸田の命よりも大切」と言われた学会の組織を守り、発展させていくためにも、絶対にしてはいけません。
組織の立場を利用して、物を売らない。万一、話を持ち掛けられた場合には、きっぱりと断り、すぐに組織のリーダーに相談してもらいたい。

長谷川 併せて、会員間の「金銭貸借」も、あってはなりません。これが、学会の伝統です。借りる方はもちろん、貸す方も、良くありません。金銭的に困っている人に対し、本人が、信心根本に、自力で立ち上がっていくよう励ましていくのが、学会指導です。

原田 組織利用の「商売」と、会員間の「金銭貸借」「共同事業」は厳禁――この点を、よく確認し合いながら、仲良き広布の前進を続けていきましょう。