【御書本文】
譬えば篭の中の鳥なけば空とぶ鳥のよばれて集まるが如し、空とぶ鳥の集まれば篭の中の鳥も出でんとするが如し口に妙法をよび奉れば我が身の仏性もよばれて必ず顕れ給ふ、梵王帝釈の仏性はよばれて我等を守り給ふ、仏菩薩の仏性はよばれて悦び給ふ(法華初心成仏抄p557 n704)
【通解】
たとえば籠の中の鳥が鳴けば、空を飛ぶ鳥が呼ばれて集まるようなものである。空を飛ぶ鳥が集まれば、籠の中の鳥も出ようとするようなものである。
口に妙法を呼びたてまつれば、わが身の仏性も呼ばれて、必ず、顕れられる。梵天や帝釈の仏性は、呼ばれて我らを守ってくださる。
仏・菩薩の仏性は、呼ばれてお喜びになる。
【先生の指導から】
題目が根本である。
題目で、何ものにもゆるがぬ「仏の生命」を開いていくことができる。
スイスの思想家ヒルティは記した。
「すべての真の財宝は、われわれの力の中にあるものにあるのだから、嫉妬や羨望はおよそ意味をなさない」
他人と比べるのではない。大切なのは自分自身の「心」を磨いていくことだ。わが生命を豊かに光り輝かせていくことだ。
どうか「題目第一」、そして「健康第一」で、希望と歓喜に燃えて、人類が夢に見た「生命の解放」そして「生命の勝利」に向かい、快活に大連帯を広げてまいりたい。