本日の御書

本日の御書 あはれ平の左衛門殿さがみ殿の日蓮をだに用いられて候いしかば、すぎにし蒙古国の朝使のくびはよも切せまいらせ候はじ、くやしくおはすらなん(兵衛志殿御書p1095)

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【御書本文】
あはれ平の左衛門殿さがみ殿の日蓮をだに用いられて候いしかば、すぎにし蒙古国の朝使のくびはよも切せまいらせ候はじ、くやしくおはすらなん(兵衛志殿御書p1095)

【通解】
気の毒にも、平左衛門尉殿や相模守(さがみのかみ)殿が、日蓮の言うことをさえ用いておられたならば、先年の蒙古国からの使者の首を、よもや斬ることはなかったでしょう。今になって後悔しておられることと思います。

【先生の指導から】
「蒙古襲来」と「ノモンハン事件」という、「戦争の歴史」しか持たない両国─私は、一九九三年にエンフバヤル文化大臣(後に首相)にお会いしたとき、この事実にふれて、申し上げた。
「これは、きわめて不幸なことです。私はこの両国間の『空白』を埋めたいのです。『文化』の力で埋めたいのです」
今、そのモンゴルとの友好が、深く、広く結ばれている。そのことが、私にはうれしいのである。
(二〇〇二年七月、「ノモンハン事件」の舞台となったモンゴルのドルノド県に、日本とモンゴルとの国交樹立三十周年を記念して、「池田平和記念公園」が設置された。同公園の碑には、小説『新・人間革命』冒頭の次の一節が刻まれている。「平和ほど、尊きものはない。平和ほど、幸福なものはない。平和こそ、人類の進むべき、根本の第一歩であらねばならない」〈「旭日」の章〉)