社説

〈社説〉「新・人間革命」を研鑽し前進 2018年10月14日 新しき創価の師弟の大叙事詩を

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新しき創価の師弟の大叙事詩を

 小説『新・人間革命』の連載完結を迎え、新連載「世界広布の大道 小説『新・人間革命』に学ぶ」が10日付からスタートした。第1巻は1960年(昭和35年)の10月2日、山本伸一会長の海外初訪問の出発シーンから始まる。それは、3日付本紙の池田主任副会長のインタビューで言及されている通り、師から弟子に託された「世界広布」の実現こそが、『新・人間革命』の主題であることを物語っている。
池田先生の執筆自体が、世界広布の激務の中での、寸暇を惜しんでの「闘争」だった。だからこそ、小説を繙く時、弘教・拡大への限りない勇気と智慧が胸中に湧き上がってくる。
東京のある区の壮年部は『新・人間革命』を学ぶ大学校を長年継続している。本部の責任者を務める副本部長(支部長兼任)は、出張の多い多忙な職場に勤務。毎月1巻を読破するのも戦いだ。その中で本年、職場の後輩を入会に導いた。心に刻むのは「折伏を成し遂げる要諦は何か。それは決意です」(第13巻「北斗」)との指針。「断じてやると決めました。だから結果を出せたのです」と。
本年10人目の対話の末に弘教を実らせたある支部長は「一人当たって駄目なら二人。二人当たって駄目なら三人、五人、十人と当たり、十人で駄目なら二十人……それが、すべて、功徳、福運となり、宿命転換の力となっていきます」(第25巻「共戦」)との指導を実践した結果という。「皆さんが一緒に立ち上がり、支部として目標を大きく上回る拡大を果たすことができました」と笑顔で語る。
病院で働きながら4人の子を育ててきた支部副婦人部長。この四半世紀、離婚、子どもの病気、隣室の出火による自室の全焼など数々の苦難を乗り越えてきた。その原動力が日々の唱題と『新・人間革命』の連載だった。命を削って執筆を続ける師への報恩を誓い、昨年「11・18」に弘教を。以来、先月まで3世帯4人の友を入会に導く。周囲からの信頼は厚く、「弘教を実らせることほど、すばらしい人生の栄光はありません」(第29巻「清新」)との一節をかみ締めている。
海外初訪問から始まる『新・人間革命』は、「広宣流布の大誓願に生き抜く、地涌の菩薩の大陣列」との言葉で締めくくられている。われら地涌の菩薩の「誓願の行動」があってこそ、小説に描かれた壮大な民衆のドラマは完結する。清新な決意を胸に「創価の師弟の大叙事詩」をつづり残していきたい。