名字の言

〈名字の言〉 2018年5月14日  “僕は、周囲の人に支えられ、人よりもたった1%上回る101%の努力をしただけ”。

スポンサーリンク

“僕は、周囲の人に支えられ、人よりもたった1%上回る101%の努力をしただけ”。こう語るのは、日本人で初めてプロボクシング世界ミドル級王座を防衛した村田諒太選手。“1%の努力”とは「妥協せずに、自分との戦いに勝利したこと」である(『101%のプライド』幻冬舎)▼負荷のかかったペダルをこぐトレーニング。あまりに苦しく、一人では、やり遂げられない。そこで、横で声を掛け続けてもらう中で限界を破った。鍛え抜かれた持久力は、最後まで前に出て、相手に圧力をかけ続ける試合運びを可能にした▼今春、入会し、教学部任用試験に挑む80歳の友。紹介者の婦人部員は、弱視で経本を読めない友のため、経文を読む自分の声を録音して届けた。教学の研さんでは、すぐそばで教材を音読。その声を通して友は仏法の哲学を心に刻む。「勉強できることがうれしい。もう無理だと思っていたので」と満面の笑み▼目標を決めて頑張っていても、もう一歩、壁を破れないことがある。その突破口を開くものの一つが励ましであろう。苦しい時ほど真心の一言は想像以上の力となる▼自分の限界を超えるには切磋琢磨できる友とつながることだ。励まし合いつつ前進すれば苦しみは軽くなり、勝利の喜びは倍加する。(開)