
池田先生ご指導


仏界、菩薩界、梵天、帝釈等の善の生命は唱題によってその輝きを増し、どんどん威光勢力を広げていく。我が小宇宙の中の大日天も、大月天も燦然と大光を放って生命の闇を晴らす。

嫉妬するということは、実は、相手のほうが優れていることに、ひそかに気づいているから。

御本尊を持ち、踊躍歓喜して法の如く修行するならば、前世の余罪の残った罪が太陽の光にあたった露のように一時に滅尽する。久遠以来の宿業は一時に滅尽する。

大宇宙には「リズム」がある。個々の生命のどんなリズムも、大宇宙のリズムと響き合っている。生きているということは、大宇宙と、

御本尊を信じて南無妙法蓮華経と唱えると過去世に善根をつんでいなかった我々でも善根をつんだと同じ徳を受けられる。過去世につくっておかなかった原因をくれるという約束がある。

妙法の力用によってわが身が奥底から蘇生し、調整され、活力を得る。大宇宙の諸天善神、十方の仏菩薩が唱題の声に呼応して私どもを勇んで守りはじめる。

勤行・唱題を終えて、生活のなかに戻れば、再び生命は九界に帰る。したがって、この意味での成仏とは題目を唱えているとき。刹那のことである。

御本尊の受持のみによって、仏の因行も果徳もすべて今世で得ていかれる。一次元からみれば、この大法を受持した以上、もはや罪障も罪障でない。すべて仏界の大境涯を開きゆく重要なカギとなる。
