【御書本文】
教弥よ実なれば位弥よ下れり(四信五品抄p339 n265)
【通解】
(妙楽大師の釈)「教えがいよいよ高く優れるほど、その教えを修業する人の位はいよいよ低くなる」
【先生の指導から】
どのような立場、機根の人であれ、民衆とともに進む人こそ、真実の法を弘める仏法の指導者である。ゆえに、幹部になり、信心が深まるほど、いよいよわが身を低くして、謙虚に、礼儀正しく同志を尊敬し、尽くしていくべきである。
力のある人は謙虚であり、人を守る。力がない人は、いばっているだけで、人を守らない。守れない。─もちろん、あまりにも不自然な謙虚さは、かえって皆が面食らってしまうかもしれないが。(笑い)
つくった、形だけの奉仕では、心に通じない。また不幸を打ち破っていくための信心の指導は、「確信」をもって毅然としていかねばならない。
要するに、同志を大切にし、尊敬する「心」である。その「心」を、相手のために、率直に表現し、行動していくことである。