【御書本文】
日蓮幼少の時より仏法を学び候しが念願すらく人の寿命は無常なり、出る気は入る気を待つ事なし風の前の露尚譬えにあらず、かしこきもはかなきも老いたるも若きも定め無き習いなり、されば先臨終の事を習うて後に他事を習うべし(妙法尼御前御返事p1404)
【通解】
日蓮は幼少の時から仏法を学んできたが、念願したことは「人の寿命は無常である。出る息は入る息を待つ事がない。風の前の露というのは単なる譬えではない。賢い者も愚かな者も、老いた者も若い者も、いつどうなるかわからないのが世の常である。それゆえ、まず臨終のことを習って後に他のことを習おう」という事であった。
【先生の指導から】
動いている秒針を見ていてふと、自分の人生はこうしている間にも間断なく終わりに近づいているのだ、と思うときがあります。せっかく与えられた人生の時間を、無駄にせず、できる限り価値的に生きたいと思います。
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