【御書本文】
この功徳は父母祖父母乃至無辺の衆生にもをよぼしてん、ましてわがいとをしとをもふをとこは申すに及ばずと、おぼしめすべし、おぼしめすべし(さじき女房御返事p1231 n1705)
【通解】
法華経に供養する功徳は、あなたの父母、祖父母、さらに限りない多くの衆生にも及ぼされていくことでしょう。
まして、あなたがいとおしいと思う最愛のご主人に、功徳が及ぶことはいうまでもないと、思っていきなさい。思っていきなさい。
【先生の指導から】
法華経に供養する功徳の偉大さ、一人の女性の信心の力用をたたえられた一節である。
これは、若々しく、はつらつと戦う女子部の友にもあてはまる御聖訓であると思う。信心の功徳は、すべてに通じる。女子部の皆さんは、ご家族が信心していない場合も、少しもあせる必要はない。心配する必要もない。
また、周りの人も、その人の家庭の状況を顧みず、「早く信心をさせよう」と急かして、本人を苦しめるようなことがあっては絶対にならない。長い人生である。ましてや生命は永遠である。
“いつか必ず信心できるように、そのために今、私自身がしっかり信心を貫き、実証を示そう”─その決意と確信をもって、心広々と進んでいただきたい。