【御書本文】
三つのつな(綱)は今生に切れぬ五つのさわ(障)りはすで(既)にはれぬらむ、心の月くもりなく身のあか(垢)きへはてぬ、即身の仏なり・たうとし・たうとし(光日尼御返事p934)
【通解】
三つの綱は今生において切れた。五つの障りもすでに晴れたであろう。心の仏性の月は曇りがなく、身に付いた罪障の垢は消え果てた。あなたは即身の仏である。まことに尊いことである。
【先生の指導から】
日蓮大聖人は、理不尽な差別や束縛に苦しむ女性たちに平等と自在の「生命尊厳」の法理を明かされた。わが子を失いながらも毅然(きぜん)と信心を貫く光日尼を「即身の仏なり」と最大に讃嘆なされている。
いかに深い悲しみがあろうと、妙法とともに生き抜く女性は、満月が輝きわたるように、晴れ晴れと幸福境涯を勝ち開くことができる。これこそ平等大慧の仏法なのだ。