名字の言

〈名字の言〉 2017年2月18日

スポンサーリンク

きょうは二十四節気の一つである「雨水」。空から降るものが雨に変わり、雪や氷が解け始める時季とされる▼今年、大雪に見舞われた友が語っていた。「雪の解け始める頃に一番、日差しのありがたさを感じます」。どんなにかたく冷たい雪も、太陽の光が解かし、躍動の春をもたらす▼群馬の山間地で育った婦人部員。小学6年の時、骨肉腫を発症した。入院先では一緒に遊んでいた同じ病気の友達が、突然亡くなる日常。自身も骨を切る手術や抗がん剤治療で脱毛・発熱・吐き気に苦しんだ。生きる希望を奪われそうだった▼ある日、池田先生から真心の伝言が届いた。自分のことを祈り、見守ってくれる師匠がいる――凍えていた心が温かくなった。院内学級の担任の励ましも心の支えになった。治療に前向きに取り組み、無事退院。その後、創価大学へ進み教師を志す。「院内学級の先生が創大出身でした。池田先生の“あなたが自分で自分を見捨てても、私は見捨てない”という言葉を胸に子どもたちを励ましていたと聞き、私もそんな教師になりたいと思いました」。現在、発達障がい児の教育に情熱を注ぐ▼厳しい嵐の時も雲上には太陽が輝き、やがて大地に慈愛の光を注ぐ。そんな太陽のような人のいる人生は幸福である。(江)