名字の言

〈名字の言〉 2018年2月9日

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最近、書店で『ざんねんな〇〇』や『しくじり〇〇』といった題名の本をよく目にする。歴史に残る偉人たちの“失敗談”が紹介され、広い世代の共感を呼んでいるという▼偉人といえども“完全無欠”ではなく、むしろ多くの欠点や失敗があったことにほっとする。同時に、そうした失敗から立ち上がり、信念を貫いたからこそ、偉業を成し遂げられたのだと改めて思う▼「失敗学」で知られる東京大学名誉教授の畑村洋太郎氏は、自らの失敗から学ぶ「体感学習」の大切さを強調する。すなわち、失敗して“つらい”“悔しい”と強く思う時、その失敗体験が心に根付き、新たな知識を受け入れる素地ができる。「その素地の有る無しが、失敗をバネにできるかできないかの差」と氏は語る(『図解 使える失敗学』KADOKAWA)▼“同じ失敗はしない”という負けじ魂が、成長への大きな力になる。だからこそ失敗した時に落ち込んだりせず、“なぜ失敗したのか”を考え抜くことを習慣とし、新たな行動を起こすのだ▼失敗から学ぶことができれば、その失敗は“成功”に変わるともいえよう。かけがえのない“宝の思い出”であり“後世への贈り物”にもなる。広布と人生の栄光へ、不屈の心で、何度でも立ち上がりたい。