人間革命の凱歌を高らかに
「地涌の義」とは「一人立つ」精神
一、「世界広布新時代第39回本部幹部会」ならびに「SGI総会」の開催、誠におめでとうございます(拍手)。
本日は、SGI秋季研修会で来日された70カ国・地域300人の同志も参加されております。遠いところ、ようこそお越しくださいました。心から歓迎申し上げます。
一、「広宣流布大誓堂」の完成5周年を迎える、この「11・18」を目指しての折伏・弘教で、特に本年は、近年まれに見る部員増・世帯増を果たすことができました。心から感謝申し上げるとともに、ともどもに健闘をたたえ合いたいと思います(拍手)。
また、広布部員の皆さまには、世界広布の礎を担いゆく志に、衷心より御礼申し上げます。最後まで無事故で、万代にわたる福徳を積みゆく財務となりますよう、私自身、真剣に祈念してまいります。
一、さて、先月25日、日中平和友好条約締結40周年記念の式典が、北京の人民大会堂で行われ、日本の政財界、文化・教育分野の関係者が列席。学会からも池田主任副会長が参加し、各界代表の十数人と共に、中国の李克強首相との記念写真に納まりました。
また、私もフィリピンを訪問し、これまで池田先生と5度、会見したラモス元大統領や、国立フィリピン大学のアブエバ元総長、ダビデ元最高裁長官夫妻らと会見。池田先生へのマニラ首都圏パサイ市からの「市の鍵」、リサール協会からの「国際賞」授与式も盛大に挙行されました。
さらにアルゼンチンでは、先生に対し、公共メディア・コンテンツ庁から「芸術と平和の青の賞」、東部(エステ)大学から名誉博士号が授与。訪問団の代表が、マクリ大統領と会見しました。
また、このほどアルゼンチンのサンフアン州サルミエント市に、先生のご功績をたたえ、同市議会の決議によって「池田大作先生平和山」が命名・誕生しました(拍手)。
一、特に、昨今の海外訪問を通じて実感するのは、今や時代は、直接には池田先生にお目に掛かっていない世代が、世界中で先生を尊敬し、顕彰する時代に入ったということであります。
例えば、今回、先生に「国際賞」を授与したフィリピンのリサール協会では、これまでキアンバオ元会長が先生と10回を超える会見を重ね、友情を結んでこられました。キアンバオ元会長は語っています。
「池田先生は、リサールだけでなく、世界のあらゆることについて豊富な知識をお持ちです。私は先生の“弟子”と思っています」
現在のイバニェズ会長は、このキアンバオ元会長から語り継がれた池田先生の姿を通して、先生の偉大さを知り、自身も尊敬の念を込めて日本語で“センセイ”と呼ぶのです。
一、今や、24本部64支部へと大発展を遂げたフィリピンSGI。その推進力は青年部であり、その原動力は小説『人間革命』『新・人間革命』であります。
フィグラシオン男子部長は語っています。
「私たち青年世代は、池田先生に直接お会いしたことがないメンバーが大半を占めます。しかし、先生の著作を読めば、心で“直接”対話することができます」と。
日蓮大聖人が「世の人疑い有らば委細の事は弟子に之を問え」(御書509ページ)と仰せの通り、師匠の正義を語り広げるのは、弟子の責任であります。
私たちは、小説『人間革命』『新・人間革命』を通して師弟の精神を学び、信心即生活の実践の中で、それを体現していきたい。
一、池田先生が「人間革命の歌」の制作に当たって最も心を砕かれたのは、「われ地涌の菩薩なり」との恩師・戸田先生の悟達を、いかに表現し、伝えるかでありました。
昨年末、池田先生は随筆で、「『不思議なる霊山一会の愛弟子たちと共に、末法万年尽未来際までの地涌の義を決定づける』――これが、新しい一年に臨む私の決意である」とつづられました。
御聖訓には仰せであります。「日蓮一人はじめは南無妙法蓮華経と唱へしが、二人・三人・百人と次第に唱へつたふるなり、未来も又しかるべし、是あに地涌の義に非ずや」(御書1360ページ)
「地涌の義」とは、「一人立つ精神」であります。「末法万年尽未来際」とは、今この瞬間、わが胸中にこそあるのです。
私たち一人一人が「私が山本伸一」との自覚で、「この世で果たさん使命あり」と立ち上がり、師弟の誓願に生き抜く時、池田先生が展望された「妙法に説く不老不死のままに、永遠に広宣流布の指揮をとる」とのご構想を実現することができると確信します。
さあ、きょうよりまた、新たな「創価勝利」へ、一日一日、新たな人間革命の凱歌を、高らかにうたい上げていこうではありませんか(拍手)。