日本・スウェーデン外交関係樹立150周年を記念
日本初公開など180点を展示
日本初公開など180点を展示
開会式にはリンドグレーンの孫のビリング氏(テープカットの右から4人目)が出席。八王子市立加住小中学校の児童・生徒、保護者らも参加した(同市の東京富士美術館で)
日本とスウェーデンの外交関係樹立150周年を記念する東京富士美術館の新展示「長くつ下のピッピの世界展――リンドグレーンが描く北欧の暮らしと子どもたち」が28日、同美術館で開幕した(主催=同美術館、後援=スウェーデン大使館、デンマーク大使館、エストニア大使館、八王子市、八王子市教育委員会)。
世界的な児童文学作家のアストリッド・リンドグレーンの代表作である『長くつ下のピッピ』。“世界一強い”9歳の女の子・ピッピが、大人たちの慣習に縛られず、自由奔放に振る舞う痛快な物語である。
本展では“ピッピ”の原画や、リンドグレーンの愛用品など約180点を展示。国連教育科学文化機関(ユネスコ)の「世界の記憶」に登録された、日本初公開となる原画が多数出品されている。
また会場には、ピッピが住む「ごたごた荘」の大型模型や、作品の世界観あふれるキッズコーナーが設けられるなど、親子で楽しめる催しとなっている。
開会式では、同美術館の五木田館長があいさつ。リンドグレーンの孫であるマリン・ビリング氏は、リンドグレーンが幼少期に読書と出あい、人生が一変したエピソードを紹介。子どもたちには、楽しい物語に親しみ、世界を変えるような新たな発想を生み出してほしいと語った。
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【案内】9月24日(月祝)まで。月曜休館(9月17日〈月祝〉は開館。翌18日〈火〉は休館)。開館時間は午前10時~午後5時(入館は同4時半まで)。
その他、関連イベントなど、詳細は東京富士美術館のホームページ=www.fujibi.or.jpを参照。