名字の言

〈名字の言〉 2018年10月17日  一般に、体に悪影響を与えるものを「毒」、良い方に作用するものを「薬」と呼ぶ。

スポンサーリンク

一般に、体に悪影響を与えるものを「毒」、良い方に作用するものを「薬」と呼ぶ。つまり毒と薬は対極の存在。だが薬学を学んだ友人から「毒と薬は実は表裏一体」と教わった。配合や服用する人の体調などによって毒にも薬にもなる可能性があるという▼創価の友は悩みに直面した際、「変毒為薬してみせる」「宿命を使命に変える」と誓い、難局を打開しようと祈り、行動する。困難から逃げ、別の対象に心を向けるのではない。試練と向き合い、それが人生に及ぼす意味を劇的に変える挑戦である▼東北のある男子部員は、高校入試に失敗し、昼に働きながら定時制高校を出た。その後、創価大学を3度、受験するも不合格。進んだ同大通信教育部では卒業に7年を要した。そして勝ち取った教育関係施設への就職も、東日本大震災の影響で白紙となった▼挫折の連続である。しかし、それが彼の決意を強め、使命の道を見いださせた。「何としても教育の道に!」。現在、小学校の教壇に立つ彼は言う。「誰にも使命がある。そして必ず花開かせることができる、と伝えたい」▼人生の勝負は途中の失敗では決まらない。最後に勝って決着をつけること。その勝利へ挑む中で、苦労の一切が自分を助け、支える「薬」へと変わっていく。(城)