座談会

〈座談会 師弟誓願の大行進〉66 10月18日―民音創立55周年 文化・芸術を民衆の手に! 2018年10月11日 季節の変わり目 一日の寒暖差に注意

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季節の変わり目 一日の寒暖差に注意
 大串 1963年(昭和38年)10月18日に創立された「民主音楽協会(民音)」が、誕生から55周年の佳節を迎えます。

永石 民音創立に懸ける池田先生の真情は、小説『新・人間革命』第8巻「清流」の章に、詳しく記されています。

原田 文化を通じ、世界の民衆の相互理解を図り、平和建設に貢献してきた民音は今、各所から高い評価を受けています。「文化のことは民音に相談を」と、各国の大使の間で話題になるほどです。

伊藤 公演に足を運び、声援を送ってくださる方、理念に賛同して応援してくださる賛助会員の方、陰に陽に支えてくださる推進委員の方、さらには渾身の演技や演奏を披露される芸術家の方、何より、創立者である池田先生の数限りない激励に支えられ、民音は創立55周年を迎えることができます。あらためて深く御礼を申し上げます。

大串 聖教新聞では現在、月に1度のペースで、民音の軌跡を追う連載「世界に魂を 心に翼を」を掲載しています。多くの読者から反響を頂いていると聞いています。

永石 先日は、こうした声が聖教新聞社に届いたそうです。――千葉県に住むある婦人部の方が1年半前、10年間、推進委員をされていた先輩の後を任されたそうなんです。

原田 「芸術は一部の特権階級のための、閉ざされたものでは決してない。人類共通の宝である最高の音楽を、民衆の手に届くものにしたい」。この池田先生の思いに感動した、婦人部の方は、友人たちに、民音の理念を語っていったそうですね。

永石 ええ。すると友人の一人が、自身の大学の卒論のテーマが「民音」であったことを教えてくれたそうです。広く民衆に、音楽を届ける民音の活動に感動したからだそうです。それから話が盛り上がり、友人は民音の賛助会員に。東日本大震災の被災者のために開く東北希望コンサートなど、民音の活動に深い理解を示しています。

伊藤 本当に、ありがたい話です。このように大勢の方々の真心に支えていただいている民音だからこそ、世界108カ国・地域との交流をはじめとした発展があります。

「偉大な観客だ!」

 原田 「ステージが始まると、1曲ごとに、すごい反応が返ってくる。その反応は、演奏する側が真心を込めた分だけ、大きなものになる。なんて、すごい観客なのだろう。コンサートが終わった瞬間、出演者の誰もが、『グレート・オーディエンス!(偉大な観客だ!)』と叫んでいました」――これは、グラミー賞の受賞者である、ハワイアンギターのトリオ「コハラ」のリーダー兼プロデューサーを務める、チャールズ・マイケル・ブロットマン氏が述べた、民音公演への感想です。

伊藤 「グレート・オーディエンス」――これが、民音を支えてくださる全ての方に対する、世界一流のアーティストたちの評価であり、賛辞です。だからこそ私たちは、皆さまの期待に応える民音として、さらなる成長をしていきます。

竹岡 民音の歴史については、潮出版社からワイド文庫で発売されている、『「民衆こそ王者」に学ぶ』シリーズ第3弾『「民音・富士美」の挑戦』にも詳述されていますね。

原田 そこでも紹介されている「民音タンゴ・シリーズ」は、明年で記念の50回目を迎えます。1970年から始まり、約50年。これまで2500回を超える公演が行われ、延べ380万人以上が鑑賞しました。

竹岡 タンゴの皇帝・プグリエーセ氏や、タンゴの王者・モーレス氏をはじめ、アルゼンチン国家を代表する芸術家が幾人も来日し、一流の芸術が披露されてきました。

大串 お二人のことは、小説『新・人間革命』「誓願」の章にもつづられていましたね。

伊藤 “アルゼンチンで埋もれかけていたタンゴを、世界に広げたのは民音です”と明言されるアルゼンチンタンゴの関係者の方がいるほど、民音には高い評価が寄せられています。

原田 9日、私は、ブラジルが誇る世界的な音楽家であるアマラウ・ビエイラ氏の民音コンサートに行かせていただきました。
ビエイラ氏はこれまで、16曲もの献呈曲を池田先生にささげられ、今公演で17曲目を披露されました。タイトルは「90 Springs――世界平和への詩」。池田先生の卒寿(90歳)を、お祝いした曲です。

伊藤 民音の世界に広がる道を開いてくださったのは、池田先生です。昨年、民音公演を終えた、ある合唱団に所属する、19歳の青年が来日の思い出を振り返りながら、楽団の公式ブログに、このように記していました。「民音創立者のドクター池田は、僕が人生の中で関わりを持った、最も奥深い人の一人です」と。

竹岡 その理由として、池田先生から「青年は、国家の将来に、並外れた影響を与える存在であること」と「両親に対する感謝の思いを持つこと」を教わったからであると、いくつかのエピソードを交えながら書かれていたそうですね。

原田 「民衆の手に音楽を」「人間文化の創造を」「世界の民衆の心を結び、平和の建設を」との民音創立時からの一貫した理想は今、一つずつ実を結んできています。だからこそ、私たちは、これからも民音を応援していきたい。

上着を持ち歩いて

 永石 さて、季節の変わり目を迎え、先日、関東では、前日との気温差が10度近かった日がありました。

原田 今の時期は、一日の中でも、朝晩と日中で気温の変化が大きく、体調を崩す人を、よく見掛けます。上着を持ち歩くなど、服装にも気を配りながら、風邪など引かないよう、十分に注意してください。