〈出席者〉
原田会長
篠原団地部長
五十嵐団地部女性部長
志賀男子部長
伊藤女子部長
原田 昨日朝に起きた、大阪府北部を震源とする地震に際し、衷心よりお見舞いを申し上げます。学会としても災害対策本部を設置し、被災状況の確認、会員・家族の皆さまなどへの激励に全力を尽くしています。支援も進めています。
志賀 池田先生は教えてくださいました。「甚大な災難が、突然、人びとの絆を断ち切るが如く襲いかかる時、その試練をはね返すものは、我ら民衆の、何があっても共に守り合い、生き抜いていくという誓いであり、祈りではないでしょうか。自分も負けない。決して屈しない。とともに、苦しんでいる人を絶対に置き去りにしない。手を取り合い、支え合って、断固と乗り越えてみせる」。この最も強く温かな心を燃え上がらせ、進んでいるのが、創価家族であると。
原田 この指針のままに、被災地の皆さまのご無事を祈り、これ以上、被害が広がることのないよう、題目を送っております。
篠原 6月25日は「団地部の日」です。先生は常々、“私も誉れの団地部の一員です”と、最大のエールを送ってくださいます。
五十嵐 団地にはいつも、時代の最先端の課題が存在しています。今であれば、超高齢社会への対応や、外国人居住者の増加などです。この中で、団地部の皆さんは、より暮らしやすい環境づくりのため、懸命に尽力されています。
原田 御書に「陰徳あれば陽報あり」(1178ページ)と仰せです。先生は、この御文を通し、“社会の縮図”である団地で、多くの課題に挑戦する団地部の皆さんに、無量無辺の功徳が輝くことは絶対に間違いないと強調されています。
篠原 さらに、“歴戦の勇者”である団地部の皆さんが、“時代の難題”を乗り越えていくことは、「新たな広布拡大の突破口」になるとも言われています。
五十嵐 3月に本紙の「グローバルウオッチ」で紹介された、神奈川の「いちょう団地」での取り組みは、その好例です。ここは、全住民の約4分の1が外国人です。その中、「先入観」を持たず、「差異」を認め、「家庭訪問」の中で、「相互理解」を深めて、共生社会を創出する学会員の姿は、“現代をリードする存在”として、メディアにも数多く取り上げられています。
篠原 超高齢社会の中で、宝の後継の育成に尽力する団地部の友の姿も多く見ます。たとえば、本年3月の創価高校卒業式で創立者賞に輝いたメンバーは、団地に住む学生部員です。募集5人程度の推薦入試の狭き門を突破し、最難関の国立大学に進学した彼の成長の一助となったのは、いつも前向きに、温かな励ましを送ってくれる、地域の創価家族の存在でした。
五十嵐 千葉の松戸勇者県のある団地では、地域の商店街に空き店舗が多くなり、高齢の居住者が、買い物に行くのが困難になりました。そこで、自治会による買い物支援の“送迎隊”が立ち上げられ、積極的に活動をしている団地部員もいます。
原田 先生は23年前、心と心が通い合う、理想の人間共同体の団地とするための具体的な実践を、10項目にまとめられました。「一、『小さな合衆国(団地)』の無事・安穏を日々ご祈念」「二、笑顔のあいさつで明るい団地」から始まり、「十、冠婚葬祭は、思想・信条を超えて相互扶助」で結ばれる、「団地友好のしおり」です。
篠原 こうした先生の期待を胸に、30年、40年、50年と、愛する地域のために奮闘しているのが、団地部の皆さんです。本当に頭が下がります。
五十嵐 今や「しおり」を団地の指針にしている地域も多くあります。神奈川・高津常勝区のある団地の団地協議会に参加した自治会長は、机上に「しおり」を掲げ、「これこそ、私たちが目指すべき姿」と語っていたそうです。
原田 千葉・船橋常勝県のある地域では、22年前から、駅前の清掃活動を展開しているそうですね。これも、「しおり」の指針を胸に、地道に地域に貢献しようと誓った団地部の友がいたからこそと聞きました。
篠原 先日の聖教新聞でも紹介されていましたが、近年の研究では、“孤独は万病のもと”になると憂慮されています。イギリスでは本年1月、「孤独担当相」が新設されたほどです。
原田 特に心配されるのが、定年後の男性ですね。その中で、国籍などの差異を超え、団地内に友情の橋を架けようと、対話に走る友の存在が、いかに重要か。今、学会では「励まし週間」の取り組みを行っていますが、団地部の皆さまは、その模範です。
五十嵐 私自身、団地に住んで23年になりますが、先日、23年越しの対話が実り、近隣の方が入会を希望されました。本当にうれしかったです。これからも、地域の繁栄と幸福に尽くす団地部として頑張ります。
伊藤 さて、7月1日(日)に、学会の中継行事としては初の試みとなる「SOKAキッズフェスタ」が開催されます(九州方面は7月29日〈日〉)。
原田 これは、未就学児童から小学校低学年までのお子さんが、家族と一緒に会館に集い、歌やダンス、絵本の読み聞かせ、クイズなどを行うイベントです。
伊藤 キッズフェスタの「LINE@」も開設され、多くの情報が配信されています。15日付の聖教新聞7面に、登録用の「QRコード」が掲載されています。
志賀 今月発売の「灯台」7月号には、当日歌う曲や、開始前後で会場を盛り上げるための「たのしい遊び」も紹介されています。
原田 各会場で、工夫をしていただきながら、参加者に「来て良かった。楽しかった!」と喜んでもらえる行事にしていただければと思います。