座談会

〈座談会 師弟誓願の大行進〉59 小説「新・人間革命」が完結―師の言論闘争に感謝 新たな決意で弟子の前進を! 2018年9月13日 部の日を迎えた教学部 希望と勇気を送る哲学

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部の日を迎えた教学部 希望と勇気を送る哲学
〈出席者〉
原田会長
長谷川理事長
永石婦人部長
志賀男子部長
伊藤女子部長
小説『新・人間革命』第1巻の冒頭の直筆原稿。全人類の進むべき道が示された、世界の歴史に輝く大著は今、海外13言語に翻訳され、23カ国・地域で出版されている

 原田 あらためまして、「北海道胆振東部地震」で犠牲になられた方々に、深い哀悼の意を表します。とともに、被災された皆さまに心からお見舞い申し上げます。地震発生の日より、学会としても、できうる限りの支援を続けています。

 長谷川 一日も早い復旧・復興を祈念しております。まだまだ大変な日が続くかと思いますが、どうか体を大事にしていただきながら、変毒為薬の信心で、不屈の前進をされますことを強く祈っております。

 原田 9月8日は、池田先生の「日中国交正常化提言」から50周年の佳節でした。創価大学では同日、中国大使館と中華日本学会の後援で「日中新時代フォーラム」が開催されました。

 志賀 聖教新聞でも7、8日付で特集が組まれ、あらためて、先生の提言の歴史的意義が浮き彫りになりました。

 原田 多くの識者が今、“「日中友好」の道を開いた、先生の先見と勇気の歴史は、永遠に輝く”と感銘しています。私たちは弟子として、先生が築いた日中友好の「金の橋」をさらに堅固にしてまいりたい。

永遠に発展する道

 志賀 その9月8日、創価学会の魂の書ともいうべき、小説『新・人間革命』が完結しました。

 原田 1993年8月6日の長野での執筆開始から25年。64年12月2日に、沖縄で書き始められた小説『人間革命』を合わせると、半世紀以上にわたる大言論闘争です。

 長谷川 池田門下の弟子にとって、ただただ感謝の二字しかありません。池田先生、本当にありがとうございます。

 永石 先生は言われています。「弟子が師匠の誓願を受け継ぎ、その構想を実現する。広宣流布を事実のうえで伸展させる――この師弟不二という、まことの後継の弟子の戦いを書き記さなければ、戸田先生、さらには牧口先生の本当の偉大さを宣揚することはできない。こう結論した私は、小説『人間革命』第十二巻で、戸田先生のご逝去までを綴ったあと、引き続いて『新・人間革命』の執筆を開始したのである」と。

 伊藤 さらに、「この『新・人間革命』を通して、真実の師弟の道を示し、人類の幸福と平和のために、広宣流布の流れを永遠ならしめたい。そして、その原動力たる創価学会を恒久化する方程式を明確に残さん」とも記されています。

 永石 「真実の師弟の道」が示され、広宣流布の母体である創価学会が、永遠に発展していくための方程式が書かれた小説。それが、『新・人間革命』ですね。だからこそ先生は、遺言の思いで、『新・人間革命』を執筆しているとまで明言されたのだと思います。

 長谷川 言うまでもなく、『人間革命』『新・人間革命』の主題は、「一人の人間における偉大な人間革命は、やがて一国の宿命の転換をも成し遂げ、さらに全人類の宿命の転換をも可能にする」です。

 原田 それでは、その「人間革命」を成し遂げる要件とは何か。かつて先生は教えてくださいました。その第一は、「師弟」の原点に立つことです。御書に、「師匠は大地の如し」(900ページ)とあります。小さな種が、天にも届く大樹へと革命的な成長を遂げるためには、原点の大地に、しっかりと根差すことが何よりも重要なのです。

 伊藤 第二に、「勇気に燃えて『大願』を起こすこと」と言われています。日蓮大聖人は、「願くは我が弟子等・大願ををこせ」(御書1561ページ)と仰せです。どんなに厳しい現実でも、負けじ魂を燃やし、祈り抜く。広宣流布の「大願」に立つ。その勇気が、自らの殻を破るのです。

 永石 最後は、たゆみない執念の「前進」です。御聖訓に、「いよいよ強盛に大信力をいだし給へ」(同1192ページ)と御教示されています。いよいよの心で、惰性や諦めと戦い、三障四魔を一つ一つ打ち破って前進していくことが、「人間革命」につながります。

 原田 今、大切なことは、『新・人間革命』の「熟読」とともに、その先生の心を学び、同じ「実践」を目指していくことです。「熟読」と「実践」――これこそが、池田門下の道です。

 志賀 あらためて、先日の先生の随筆が脳裏をよぎります。「連載の完結をもって終わるものでは決してない」「我らは、これからも、未来永遠に、師弟共戦の『誓願』という主題を貫徹しながら、自他共の生命に栄光凱歌の日記文書を厳然と刻みゆくのだ!」と。

 原田 弟子の真価が問われる時です。皆で新たな決意に燃え、いよいよの「師弟勝利の物語」をつづっていこうではありませんか。

受持即観心の極意

 長谷川 今月12日は「教学部の日」です。1271年(文永8年)9月12日、大聖人が「竜の口の法難」に遭われ、「発迹顕本」を遂げたことに由来します。

 志賀 「世界宗教」として飛翔する創価学会の教学運動は現在、「民衆に勇気と希望を送るもの」と高く評価されています。

 伊藤 日本でも、30日に「青年部教学試験1級」が実施されます。今回の試験範囲である「観心本尊抄」で、大聖人は、「釈尊の因行果徳の二法は妙法蓮華経の五字に具足す我等此の五字を受持すれば自然に彼の因果の功徳を譲り与え給う」(同246ページ)と述べられています。

 長谷川 「受持即観心」という日蓮仏法の極意が明かされた御文ですね。私たちの唱える題目には、釈尊をはじめ、一切の仏の修行の功徳も、仏の威徳も、全部、具わっていることが示されています。

 原田 題目の力は無量無辺です。私たちは、朗々たる題目を唱えながら、「歓喜の中の大歓喜」の前進を続けていきましょう。