名字の言

〈名字の言〉 2018年7月24日  少年部員に真顔で質問された。「太陽は、大きなお日さまなのに、なぜ『大』ではなく、『太』の漢字を使うの?」。

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少年部員に真顔で質問された。「太陽は、大きなお日さまなのに、なぜ『大』ではなく、『太』の漢字を使うの?」。“確かに……”と答えに窮してしまった▼目下、正解を求めて少年と勉強中だ。何の疑問も抱かずに“こういうものだ”と済ましてきた物事の、本当の意味を知ろうと学ぶ時間は、実に有意義である。子どもの純粋な心に、大人は学ぶところが大きい▼ある壮年部員には、発達障がいの娘がいる。彼女は自分の特性が生かせる高校を探し、合格したが、入学直前、病に倒れた。壮年は仕事が大変に忙しく、これまで信心に消極的だったが、娘の回復を祈った。その時、脳裏に浮かんだのは、自分の将来を開こうと必死に唱題と勉強に励む娘の姿だった▼“大変なときこそ大切なのが信心じゃないか!”。壮年は発心し、勇気を奮い起こした。その姿に呼応するように娘は、以前より元気になった。今年の教学部任用試験に挑み、合格。高校では卓球で障がい者スポーツ大会の全国大会への出場を決めた。壮年もブロック長として広布最前線を走る▼御書の「信心のけなげなる人」(1124ページ)の「けなげ」の脇には「勇」と記されている。勇気こそが、人生と未来を開く原動力――壮年は娘の“けなげ”な信心に、そう学んだ。(城)