18日朝に起きた震度6弱の大阪北部地震。現地では懸命な支援・復旧活動が行われている。交通機関の混乱は収まりつつあるが、ライフラインへの影響は大きい▼北摂や豊中など大阪北部には、ガスの供給停止や断水の続く地域がある。震災の犠牲となった方々のご冥福を祈るとともに、不自由な生活を余儀なくされている被災者の皆さまに心からお見舞い申し上げたい▼ある地区婦人部長宅では家財道具が散乱した。だが登校中だった2人の子の無事を確認すると、彼女は地域の友に「大丈夫ですか」と声を掛けて回った。彼女のもとにも励ましの電話やメールが届いた。非常時に、こうした「絆」があることがどれほど心強いか、改めて実感したという▼「生きる力」は互いに励まし、支え合う中で湧いてくる。災害に対する社会の「レジリエンス(困難を乗り越える力)」は、家族や友人、地域住民など人々の自発的な連帯によって強まる。あの阪神・淡路大震災の時、関西の友が発揮したのも、信仰を根幹とした「不屈の連帯」の力だった▼余震が続き、しばらくは警戒が怠れない。不安の中で過ごされている方も多いだろう。一日も早い復旧へ力を結集し、被災された方々に最大の励ましを送りたい。「誰も置き去りにしない」誓いを胸に。(澪)