インドを訪れた時のこと。教学研修会の会場の外で、何人かの男性が運営役員に就いていた。炎天下、額には大粒の汗が光るが、動きはキビキビとして素早い▼BSG(インド創価学会)のリーダーに「男子部の創価班の方ですか」と聞くと、「いえ、壮年部の創勝会のメンバーです」。さらに「あの方は優秀な弁護士なんです。あの方は企業の経営者です。皆さん、社会でも活躍しています」と▼「創勝会」は行事の運営等に携わる壮年部の人材グループ。シンボルの紺色のネクタイを着け、喜々として任務に就く。皆、広布のため、人のために陰で尽くせることが、うれしくて仕方ないのだという。社会的な立場にかかわらず、黙々と「心の財」を積みゆく尊き姿に、BSG発展の一因を見る思いがした▼日本では各地で壮年部の「王城会」の友が、会館警備を担当する。その中には、地区部長やブロック長など組織の最前線で奮闘する人も多い。多忙な中、勇んで任務に就く姿に頭が下がる▼壮年部の3モットーの一つが「生涯求道の壮年部」。池田先生は「『求道の人生』は行き詰まらない。限りなく向上し、力を湧き出させていくものです」と。何歳になろうと心を磨き、挑戦を続ける――その中に真の充実と勝利の人生がある。(駿)