第18回アジア競技大会がインドネシアで開幕した。東京五輪の前哨戦と位置付ける選手たちの熱戦が展開されている▼第1回大会は1951年、インドで開催された。参加はわずか11カ国。アジアは世界大戦後の動乱のさなかにあり、スポーツ文化が根付くには程遠かった。時を経て今大会には45カ国・地域から1万人以上が集結。スポーツ界におけるアジア勢の台頭は目覚ましく、今大会のテーマでもある「アジアのエネルギー」に世界が注目する▼同大会が始まった51年、学会では戸田先生が第2代会長に就任。広宣流布への本格的な飛翔を開始した。先生は同年、「あすの日を知らず迷う東洋民族の、いな世界人類に、光明をあたえる力はなにか。広宣流布以外に、手はない」と、東洋広布への展望を示した▼その10年後の61年、池田先生は、恩師の悲願を継いでアジア広布の第一歩を踏み出す。その旅で、目的地の一つが、仏教発祥の地インドだった。学会員が皆無だった同国で“出でよ! 幾万、幾十万の山本伸一よ”との誓願の祈りをささげた▼今、その誓いに呼応して、アジアに陸続と地涌の青年が誕生し、世界広布をリードする。アジア大会に躍動する若い力を、その姿に重ねつつ、“アジアが輝く世紀”への誓いを新たにする。(差)